50代半ばの家移りと勉強の日記

めし、フロ、家づくり、慶應通信、ついでのアレコレ

【土地探し 1-#8】「ぼくならそんな土地は100万払ってでも手放します」

前回までのつづき。
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「ぼくならそんな土地は100万払ってでも損切りします」

わずか16坪くらいの土地の上屋をどうするか、家人M氏は連日住宅展示場へと足繁く通って、HM(ハウスメーカ)に相談に行っていた。だいたいこのHMで、と腹の中は決まったところで、最後に「ヘーベルハウスへ行ってくる」という。1月26日午前中のことだ。

ヘーベルハウス?」
わたしは思わず聞き返した。

「訪問するだけでクオカードをもらえるみたいよ」という。
まあ、それだけならいいが、ヘーベルハウスみたいな大手で坪単価の高いところが、到底オッペケペーハウジングみたいな〈狭小住宅専門〉のようなところには敵わないだろうから、門前払いを食わされるだけだろうと思ったからだ。もう、わたしとしては、ほとんど家づくりには興味を失っていたというか、どうとでもなれという感じだった。仕事も細かいミスが続いた。

しばらくして、M氏から電話が掛かってきた。
「なんか、とんでもない話になって」と彼女は言う。
ヘーベルハウスの営業さんにこれまでの経緯を話したら、即座に『ぼくだったら、こんな土地は自分では絶対買わないし、死んでも友人には勧めないし、もし友人が買ったら、100万円払ってでも手放せと言いますよ』と言われた」

だいたい、こんな土地で奥さんたちが望む家が建てられると思っていますか。
こんな制約条件が多くて、狭い土地で。将来的にもメンテナンスなんてできないですよ、こんなに余裕がないところで。
こりゃ、ひどい買い物です。

まあ、そんなところ。ひどい言われようである。

「だいたい、これまで他の土地を探してみたんですか」
といって、彼はパソコンに向かってサクサクっと検索した。SUUMOだった。

「あるじゃないですか、ここに!」

そう言って彼が示したのは、北南東それぞれが角地で開けている20坪強の四角いきれいなかたちの土地だった。しかも、我が家の近くでもある。