50代半ばの家移りと勉強の日記

めし、フロ、家づくり、慶應通信、ついでのアレコレ

【土地探し 1-#10】消えていく200万

昨日のつづき。
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この「一般媒介契約に基づく仲介手数料金」というのは、要するに売買のお手伝いをしたのでその分のお代を頂戴します、というものらしく、この業界では通例であるようで、「仲介手数料き売買契約の成立をもって支払い義務が生じます」とある。

いまここでわたしは「とある。」と書いた。
その文言が書かれているのが、売り主であるオッペケペーハウジング(OH)社から契約前に説明された、「【重要】ご契約前のご案内」という一枚の紙である。
そこにチェック欄があって、書かれている文言を〈確認〉したら、レ点を記入していくものだ。
その一章に「仲介手数料について」とあって、前述の文言にあわせて、「万が一売買契約を手付け解除した場合でも媒介契約は有効ですので、仲介手数料金をお支払いいただく事には変わりはありません。」と書かれている。もちろん、わたしはそこにレ点を記入している。

要するに、先方はこの確認書のようなものをもとにして、「仲介手数料金を支払え」というのである。

この書類ではわれわれは最後に署名しているが捺印はしていない。捺印欄がそもそものである。その代わりかどうかは不明だが、「私は、上記項目について確認し、その内容を十分理解しました。」という一文にチェックをつけてある。

ここにはメモで、「承諾はいていない」とあるが、きっとこれで抗弁したかったんだろう。いまとなっては無理筋のような気がする。んが、だいたい、「【重要】ご契約前のご案内」という書類の位置づけが解らない。署名はあるが捺印はないし、どこまで有効なのかが不明である。
そもそも、この書類にはチェックしていない項目がある。間違った箇所も訂正印を捺していない。この書類の正当性はどこにある?
この書類をもとにして手数料を払えというのは、そのときのわれわれには、アタマに血が上ったわれわれには、冷静には受け止められなかった。
OH社の営業所長は、あとは顧客対応センタへ電話して進めてくれと言う。これ以上は悔しくて書かない。

家人M氏は、その文書について、市役所、それから県庁の所轄の宅建担当にまでうまい対応策はないのかいろいろと問い合わせたが、区役所はたらい回し、宅建担当はどっちの味方だよというくらいの対応で終わった。
これが1月28日~1月31日の話。
そして2月1日にOH社のお客様係へと電話をして、くだんの話をした。ここでもわたしは抗弁したが、いわゆるひとつの〈木で鼻をくくる〉という表現がふさわしい態度で訥々と説明を受けた。相手は頑として受け付けない。そりゃそうだろうな、と思う。
わたしは最後に「このお金を支払えばすべて解約できるんですかね」と訊いた。
「はい」と担当氏は言う。

「では、支払います」とわたしは返答した。200万がすうっと手元から消えていった。