前回までのつづき。
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旗竿地への不安
茅ヶ崎のキャンプ場へ。お手軽さでも人気の柳島キャンプ場。そこの宿泊棟に1泊する。
家族だけののんびりアウトドアのはずだが、わたしも家人M氏も契約してしまった〈土地〉のことで、アタマの中はパンパンになっていたことは確か。
キャンプすることはずいぶん前から決まっていたし、子どもたちも楽しみにしていたわけではあるが、われら夫婦に楽しむ余裕はとうになく。
後からM氏には「キミは、キャンプの時ずっと旗竿地旗竿地って言ってたね」と苦笑された。
まったく、引き攣り(笑)しかない。
〈旗竿地〉でググればだいたい把握できるが、資産価値としては一般的には評価は低い。でも、それだけに購入価格は比較的安めに設定されているよう。
場所は道路から奥まっているので、落ち着いている、といえばそういう表現も可能だが、ほぼ四方を家家に囲まれていることも多く、その分生活騒音やら臭気やらに悩むこともある。メンテナンス業者も入りにくいし作業費用も高く付きやすい。
わたしは、風が通りにくいだろうな、と瞬間に感じた。契約した土地のまわりにはすでに三方に家ないしは会社寮が立っており、日当たり自体も怪しい。土地もそうだが、上屋の制約条件(ないしは前提条件)も多かった。
ますますこの土地でいいのか、という考えがグルグルと渦巻いて、もうキャンプの焚火を楽しむどころではない。
まったく楽しくない。酒も美味くない。
1月後半のくっそ寒い中、わたしは焚火も早々に消し去り、宿泊棟の毛布にくるまった。