銀鼠です。〈土地探し〉の旅、最終回です。
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結論から言うと、この物件Eについては、両先生からOKが出た。
あとはわれわれ次第ということになる。前回書いたように土地の値段としてはこれまでで一番安いし（でも5000万円台後半）、方角はいいし。しかし、最寄り駅から遠くになるし（徒歩13分ほど）、まわりは不便だし、子どもたちの学区は変更になるし。
そこまで言うなら、引っ越さなければいいわけなんだが。
ともあれ、ここに決めた。いやー、長かったなあ。土地探しってこんなに大変なのか。決めても嬉しさなんかこれっぽっちもなかった。
なんというか、「ここだ！」みたいな感興が湧かなかったのは事実。「これでもう土地探ししなくて済むな～」くらいのホッとした感じがあった。土地探しにだいぶ疲れていたんだろうと思う。そりゃあね、何の準備も心構えもなく、わたしからすると巻き込まれたわけで（家人Ｍ氏は「あたしだって巻き込まれた方よ」と言っていたが、それは違う。明らかに君のせいだ）、一ヶ月以上にわたり土日もなく探し続けていたんだもの。これじゃあ、まともな勉強なんぞもできはしない。
もちろん、〈マイホームづくり〉においては、土地探しはまだ序の口にすぎない。上屋の設計やら住宅ローンやらが待っているわけではあるが、なにはともあれ〈土台〉は大事だし（上屋はなんとでもなるが、土地は動かせないしその性質を根本的には変えることはできない）、家造りの第一義なわけだから。
というわけで、〈家造り〉の第一部としては、いったん筆を擱く。
