50代半ばの家移りと勉強の日記

めし、フロ、家づくり、慶應通信、ついでのアレコレ

【土地探し 2-#2】ごく稀に

前回まで。
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ヘーベルハウスの営業氏が見つけてくれた土地をさっそく見に行ったところ、まあ悪くはない。
「ここで申し込みたいと思います」と、たぶん即決したと思う(流れからすると1月28日くらいだろうか)。1月30日には住宅ローン仮審査の申込みをしている。営業氏からは土地を仲介している不動産屋(ここではアルテミス不動産とでも言っておく)にまずは電話をしてもらい、そして買うための申込書をFAXで送信してもらっている。

アルテミス不動産に聞くと、数件の問い合わせは入っているがいまのところわれわれが申込みの一番目だという。しかし一番目だからといって安心はできない、なぜなら、こちらで現金が用意できなければ、まずは住宅ローン仮審査が通らないと買う話には到底辿り着けないし、売り主もそれが不安材料である。わたしはそのときいくつか少なくない借金をしていたこともあって、それが心配の種でもあった。

営業氏にはそのことはこっそりと話すると、一瞬顔が曇ったが「まあ大丈夫だと思いますよ」と気楽に返答してくれた。そんなものなのか、どうなのか。通る/通らないは、銀行の判断だし彼の責任でもないし、最終的にはわれわれの責任だというのはあるだろうが、アテのない顧客にかかわっているほど無駄なことはないだろうし、とするとまあ見込みはあるのだろうと、その時には思うようにしていた。

2月に入り、ほぼ毎日ヘーベルハウス営業所に通っていて、土地の売買手続きを粛粛と進めていたが、2月3日だったか4日だったか、さて売り主(アルテミス不動産)の担当者と話しましょうという話になったとき、営業MY氏はふとこんなことを呟いた。

「われわれがいの一番に申し込んでいるのは事実ですが、誰に売るのかというのはあくまでも先方の考え方です。ごく稀なケースですが、今回のように個人が先に申し込んでいるのも関わらず、たとえば法人が買ってしまうケース、あるいはキャッシュですぐに支払い可能だという買い主さんを優先するというケースがあります。
というのは、銀鼠さんもそうですが、住宅ローン仮審査が通らないリスクがありますから、売り主が早く確実に売買代金を手にしたいときには、より確実な買い主へ売ることがあります。ごく稀ですけどね、ですので申し込んだからと言って銀鼠さんが確実に買うことができるというわけでもないんです」

われわれは、「へえ、なるほど」という感じで聞いていた。要するに他人事(他人の身に起きること)だと思っていたのである。
そりゃそうだろう、〈ごく稀に〉というのだから。