50代半ばの家移りと勉強の日記

めし、フロ、家づくり、慶應通信、ついでのアレコレ

まさか新訳が

銀鼠です。

森博嗣『オメガ城の惨劇』(講談社ノベルズ)を読み終えた。さいきんの作風のまま、ミステリ部分があっさり目なのは、つるりとした文体に似合っている。他のものもまた読み直してみようか(だいたい、大学の勉強をはじめたら小説どころではなくなったのだが)。来年には発売されるのだろうか、『ωの悲劇』は。

2.5hの重たい会議を終えて(頼むから17:00からの会議は止めて)、子どもたちとようやく食事に出かける。
今夜は急な用事ができて家人M氏がいないので、われわれは外食に決めていたが、会議かこんなに長引くとは思わず、子どもたちは機嫌が悪い。そりゃそうだろうな。
しかし店に行く途中で娘が「ちょっとおなかが痛い」と言い出し、でも屋台のケバブは食べたいと言うので(なぜ?)、小銭を持たせて買って来させた。
残った息子とわたしはそのまま近所のショッピングモールに入り、彼が所望するラーメンを食す。

ぼんやり数えたら、12時間ぶりくらいのメシ。在宅勤務とかリアル出社とか、メシをありつくのに関係はなかろうが、危うく自宅で餓死するところであった。


ラーメンを食べ終えた息子はさっさと帰宅したいというのでひとりで戻らせて、わたしは紀伊國屋書店へ立ち寄る。

おっと、バルザック『ラブイユーズ』(光文社古典新訳文庫)が出ているではないか。

むかし小林信彦が『小説世界のロビンソン』(新潮文庫)でベタ褒めしていた長編小説。いつか読みたいと思っていたが、まさか新訳がでるとは思わなかった。

先日のジッド『法王庁の抜け穴』といい、バルザックといい、光文社古典新訳文庫編集部には小林信彦のファンが絶対にいると思う。