50代半ばの家移りと勉強の日記

めし、フロ、家づくり、慶應通信、ついでのアレコレ

【引き渡し #2】〈わが家〉、完成

ずいぶんと慌ただしい一週間が過ぎていった。
前半は仕事で、後半は家の引き渡しで。

そう、ついに〈わが家〉がほぼ完成。
2/25午前中に鍵の引き渡しの手続きを済ませた。

引き渡しセレモニーなんて大仰なイベントもなく、一部残っている手直し部分の説明やら、玄関施錠システムの説明と動作確認やら(鍵を引き渡されてからはわれわれの管理になる)、引き渡し時の書類説明とハンコ捺し。
工事課のY氏とともに淡淡と進行していった。
陽射しが温かく差し込んでいる。

二代目営業氏(初代営業のM氏は途中転職されたため)と設計氏も来訪してくれて、雑談を交えての簡単なご挨拶をしてくれた。
初代営業氏は改めて別日に来ていただけるという。彼にはずいぶんとお世話になった。
インテリアコーディネータのUさん、外構設計のW氏からもそれぞれ挨拶の電話があった。

じつは、25日引き渡しという日にち設定については、風水の先生から「その日はNG」と言われたため、まえもって変更させてもらった。そのため、わが家に関わっていただいたみなさんの都合が合わなくなったと推量される。そりゃ、飛石連休でHMとしては稼ぎ時だからね。

昼過ぎにみなさんを見送る。
これでひと区切り。
ようやくひと区切り。
まだ引っ越しは少し先だけど、受け入れ先は整った。

本日この後の予定は、インターネット工事。
昼メシを食べるという家族と別れて新品のソファでウトウトしていたら、工事担当者から電話があり、とんでもなくミスが発覚し今日の工事はできなくなったという。なんでも電柱の配線工事を間違った番地にしてしまったというのだ。
なんじゃそりゃ。
週明けに連絡をするということなので、それを待つことにする。

というわけで、帰るかと思ったら、昼メシを食べ終わった家族が戻ってくるという。近所のケーキ屋さんでデザートを買ったから新居で食べたいと。
わたしは桃と紅茶のタルトをいただいて、みんなはマカロンを口にして、静かに食べる。ソファ以外の家具がない空間で黙黙と。
少し風が冷たく、強くなってきた。
近くで開かれている観梅会に急ぐことにする。

慶應通信5年半の振り返り #4 ~科目試験雑感

天長節天皇陛下の63歳のお誕生日に心からお祝を申し上げるとともに、日本国と皇室の弥栄を願い奉る。

前回の更新から間が空いてしまいました。仕事上で年度最大のイベントが22日まであったので、そちらに注力していたので。
この〈振り返り〉は、〈構成〉のようなものは考えておらず、なんとなく行き当たりばったりでその時に思いついたことを書いている。そろそろ、4月試験のレポート〆切の時期だろうか。
次回4月の科目試験は〈代替レポート〉ではなく科目試験になるということで、「レポに合格」+「科目試験に合格」で目出度く単位取得、という原則にこのまま戻れればいいなと個人的には感じている(わたしはもう受験しないけど)。

科目試験の〈醍醐味〉は、何といっても〈一発勝負〉という点にある。代替レポートのように〈靴の底の濡れ落ち葉〉の気分を味わうことはない。味わう暇もない。

〈持込不可〉科目であれば、
テキストやノートのあちこちを直前までめくり返し、
〈持込可〉科目であっても、どこに何が書いてあるのかを再確認し(しかし悲しいかな、それは「何がどこに記載さているか」ということだけの確認であり、回答とは直接結びつくことは保証されない)、
手持ち無沙汰にペンケースの中味を確認したりする。
これらはみんな、コロナ禍の前までの当たり前の風景だった。

試験での筆記は、(不許可指示がなければ*1)とにかく回答用紙の裏側まで書くことを心掛けた。別に決められていたわけではないけれど、〈下手な鉄砲も数打ちゃ当たる〉の屁理屈だが、もちろん難敵には敵わないことも多々あって裏面はおろか表面(おもてめん)だってろくに書けなかった科目も、もちろんある。
いまはどうか不明だが、科目によっては正答とはまったく真逆のことを書いても単位をいただけたこともあるし、なんと自分で歴史を〈捏造〉しても合格をいただいたこともある(笑)。
歴史は科目試験でつくられるのである。

同じような体験は学友さんたちにもあるようだけれど、誤解を生むかもしれないからこれ以上は言わないが、ここまで勉強したことの何割かが間違った回答に込められていたのだと信じたい。中らずしも遠からず。
ただし、もちろん誤答は誤答であることは言うまでもなく、たとえば[日本法制史]はこの手管はまったく通用しなかった。原則はそういうことである、当たり前だけど(笑)。

試験が終わった後は、学友さんたちと〈感想戦〉をしたし、お疲れさま会にお呼ばれしたことも多々あった。それが楽しみで試験をしたというのが正確かもしれない。
試験を日本全国の試験会場を順番に回って受けるという方もいらした。これも楽しみのひとつだろうが、わたしにとっては当落がかかっているものだから、慣れない場所での受験というのは考えられなかった。実家先ならというのはあるかもしれないが、万難を排して臨みたいというところが小心者の小心者たる所以なのです。

*1:科目によっては回答用紙は表のみに書きなさいと指示されることもある。

慶應通信5年半の振り返り #3 ~レポート雑感

慶應通信に限らず、レポート*1の書き方については、〈お作法〉はあるものの、学科、科目あるいは先生等によってだいぶ異なる、というのが、慶應通信しか知らないわたしの印象。
よって、わたしの話もあくまで個人的なスタイルにとどまる、と防御線を張っておく。

たとえば、単位数2単位だったら、2000文字が目安と慶應通信では言われているが、乙類の科目ではあまり文字数にはこだわらなかった。「要するに字数云々というより、読み手を引き込ませてくれればよいわけで」みたいなことを法学部の著名な教授が言っていた云々、とどこかで聞いたことがあり、以来わたしの中では文字数は単位あたりの〈目安〉にはするが、こだわらないという感じ。
そういう意味では乙類でのレポート作成は楽しんでやらせてもらったという印象が強い。これが甲類だとだいぶ様子が違う。

[政治思想史](4単位)レポートでは、軽く1.5万字を超えたものを提出したら「さすがに書きすぎです」と叱られて不合格になったくらい。

[ヨーロッパ中世政治思想史](2単位)なんて、6000文字は軽く超えていた。しかもこちらは手書き。さらには、1回目は「1回目にしてはよく出来ているけど、もっと詳しく論じるべき、よって厳しめだが不合格」ときたもんだ(笑)。そのときにも4000文字の手書き。
きっと2000文字でも纏められる方はもっと要領良く纏められているんだろう。

しかし、手書きのせいかどうかは解らないが、それだけ書くと、朧げながらでもヨーロッパ中世の政治思想というのは輪郭がつかめる。高校以来(いや高校の時にも日本史選択だったから)ほとんどやっていなかった世界史の、しかもややこしいヨーロッパ中世という時代の概略が把握できた、しかもそれはいまもしっかりとアタマの中に残っている。
というのは、やはりうれしいものがあった。レポートを書いているときはそんなことは露ほども思わなかったけど(手は痛くなるし、誤字脱字はどんどん増えていくし、なんでこんな書かなきゃいけないだとブツブツ)。
ちなみに手書き6000文字バージョンのレポは「前回指摘修正点がすべてクリアになっていることを確認した」ということであっさり合格。

そうそう、前回の憲法レポート。
thx.hateblo.jp

2018年7月に再提出して、9月に合格をいただいた。
先生からは、

前回指摘箇箇所の修正は核にした。半年でよくここまでできるようになった、Good Job!!

との講評をいただいた。

郵便受けから茶封筒を急いで取り出して、このコメントを見たときには、さすがにうれしかったです。

*1:通信制他校のブログ投稿で、レポートを「リポート」と書かれているのをチラホラ見かけるが、「リポート」というと「現場からリポートします」みたいなニュアンスを感じてしまう。ま、どっちでもいいんですけど。

慶應通信5年半の振り返り #2 ~はじめてのレポート

銀鼠です。
最初に書いたレポートは、「新・憲法(J)」(2017年当時の科目名)だった。
テキストを通読して、いろいろと悩んでいたようで、2017年11月に提出(当時は郵送なのでした)。案外ワクワクしていて、根拠のない自信があったみたい(この自信は直ちに粉砕される)。

thx.hatenablog.jp
thx.hatenablog.jp
thx.hatenablog.jp

結果は、不合格。
thx.hatenablog.jp
投稿では抑え気味に書いていますが、いま読んでも、このレポート自体、相当ひどいなあ(笑)。

先生からも、

学習量、形式、内容全て不十分である。
修正するためにも多くの文献にあたり、その中から再構築されたい。

と講評された。
宜なるかな

こう読むと、講評自体は控え気味に感じられるが、レポート中のコメントには「なんじゃこりゃあ」という一文もあって、返却時に読んだときにはけっこう落ちこんだものだ。
しかし、改めて読むと、先生のご指摘はご尤もだと思います。いまとなっては笑い話なのだけど。

このレポートを受け取った後はとにかく落ちこんでしまい、[憲法]レポートを再提出したのは2018年7月末くらい。怖くて手をつけられなかったことを覚えている。

なので、まず[民法総論]*1を先に提出した(2018年2月)。このときの民法総論は手書き。課題は2問あり、トータルで3000文字くらいの分量。
民法総論]レポ自体は2ヶ月後なんとか一発合格したが、先生からのコメントは丁寧でかつ微細でありながらも、「自分なりの論旨が展開できているか」というチェック欄は、× であった。
踏み込みが足りないということで大いに反省ではあるが、まずは入学してはじめて合格をもらったことは、ほんとうに嬉しかった。
と同時に、自分が「甲類(法律に関する学科)」に在籍しているのが相応しいのかという疑問が、ムクムクとアタマをもたげてくる。

とまれ、[民法総論]のレポート合格が弾みとなったことは確かで、そこからは[日本政治史Ⅰ][日本法制史Ⅰ][日本法制史Ⅱ]のレポートを次々と書いていって、それぞれ一発合格をいただいた。
このことで技術的というより気持ちの面でだいぶ自信と余裕が持てるようになった。入学から半年経ったくらいのころだ。Twitterを通じて同学部の方たちと交流も生まれて、〈学生生活〉も軌道に乗ってきた感じがする。

さて、ご存知だろうが、慶應通信で科目単位を取得するためには、①「レポート合格」と②「科目試験合格」の両方を達成しないといけない。わたしは入学して最初の科目試験(2018年1月)を申込み忘れてしまい(ひどい話で、わたしは徹頭徹尾試験を舐めていたんだと思う)、けっきょく4月の試験がはじめて受ける科目試験となった。
結果は5科目受験して3勝2敗。[民法総論]と[日本法制史Ⅰ]が不合格。この2科目にはこの後も悩まされることになる。

thx.hatenablog.jp

*1:この科目は廃止となっている。