読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

積ん読王の 自由画帖

〈読み、考え、旅をし、見て、話して、書く〉同時代ノート。

99 雑纂

いつも、自分のまわりとズレている。
自分のまわりがぼくに求めていることと、ぼくがやりたいこととは、いつもズレている。

ズレていたって、ほんとはいいんだ。
ぼくの気持とちゃんと握手していれば大丈夫。

けど、困ったことに、
ズレているけど、まわりに合わせること期待に添うことが大事だし相手のためと思って、ぼくはぼくの気持じゃないほうに行ってしまって、ぼくの気持からいつの間にか手を離してる。

川をいくつか渡って、
いろんな人に「おはようございます」と挨拶して、
会議がしがし、
パワポちゃかちゃか、
なんだ、オフィスグリコまだ補充してねーの。

そのうちに、振り向くと自分の気持とかはとっくに見えなくなっていて、探そうにもぼくの気持じゃない方がぼくを呼ぶから、ぼくは呼ばれた方へと返事をして歩いて行くけど、かわりにぼくの気持はどんどん遠ざかっていく。

いまはもう、気配も感じない。空気も動かない。
ぼくの声は、ぼくの気持ちを呼ぶために起き上がらない。呼ばれたら返事をするけど、ぼくからは呼ぶことはない。

だって、ぼくの声は、とっくにぼくのためにあるものじゃないもの。