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積ん読王の 自由画帖

〈読み、考え、旅をし、見て、話して、書く〉同時代ノート。

【本棚らじお。セレクション】「漱石『坊ちゃん』を読む」の巻

39 本棚らじお。 30 自在眼鏡の本棚 33 小説・創作

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らじおトークセレクション、お送りします

那古野のホンちゃんと武蔵小椙のブンちゃんが、ほぼ行き当たりばったりで文芸シーンをダベる文藝駄話「本棚らじお。」。

  • 「本棚らじお。」

http://www.voiceblog.jp/hondanaradio/

3回目は、夏目漱石の代表作『坊ちゃん』です。
本棚らじお。 : 第140回「夏目漱石『坊ちゃん』」の巻

いまなぜ『坊ちゃん』かというと、今年2016年は漱石没後100年にあたる年で、漱石に浸ってみようという話をふたりでしていたんですね。では、まずとっかかりとしてこの作品を読んでみようということになりました。
ぼくは今回で読むのは3回目。この作品は「痛快な青春小説」などといわれますが、前回読んだ時の印象は「意外に暗い話だな」と感じたことを覚えています。
そして今回読了してみて、やや印象は違うものの、少なくとも痛快な青春小説ではないと確信しました。むしろ、そのイメージを裏切る展開です。あえて言うなら「マザコン小説」。

東京からやってくた若者が、東京と田舎の物事・人びとを比較しこきおろし、その土地に馴染めず周囲の人と諍いになっても、簡単に和解せず、くしゃくしゃした気持のときには東京に残っている乳母の清に思いをはせる。最後はケンカ別れして、松山という土地を「不浄の地」とまで言い放って、東京へと舞い戻っていってしまう。
なんだかなあ。

では、なぜこの小説が読まれるのかというと、ぼくはこれは漱石の「文章力」の賜物だろうと推測しています。
読んでいて、リズムが小気味よいんですね。

なんてなことを話しています。よかったら、聴いてみて下さい。

【キーワード】
没後100年、発表から110年/お正月のドラマも評判良かったみたいです/マドンナはほぼ登場しません(笑)/女っ気のない作品です/松山の扱いが酷い/意外と暗い話?!/漱石作品=地獄めぐり説(収録時間:約20分)

こころ 坊っちゃん (文春文庫―現代日本文学館)

こころ 坊っちゃん (文春文庫―現代日本文学館)



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