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積ん読王の 自由画帖

〈読み、考え、旅をし、見て、話して、書く〉同時代ノート。

【読書交流会 #74-2】中川李枝子さん『子どもはみんな問題児。』を読みました

10 武蔵小杉読書会 30 自在眼鏡の本棚 34 エッセイ・コラム・散文

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ぼくがファシリテータを務める、読書交流会「こすぎナイトキャンパス」。
第74回目は児童文学作家・中川李枝子さんの『子どもはみんな問題児。』を読みました。
直前まで参加者がなかなか集まらなかったのですが、最終的には16名となりました。ご参加いただいたみなさん、ほんとうに有り難うございました!
thx.hateblo.jp

さて、今回の課題テキスト、基本的には、小学校へ上がる前のお子さんがいるお母さん向け育児エールエッセイとでもいっていいでしょう。残念ながら、ダイレクトにはお父さん向けではないですね(笑)。

■内容紹介(Amazonページより)
焦らないで、だいじょうぶ。
悩まないで、だいじょうぶ。
子どもは子どもらしいのがいちばんよ。

名作絵本「ぐりとぐら」の生みの親は母であり、数多くの子どもを預かり育てた保母でもありました。
毎日がんばるお母さんへいま伝えたい、子どもの本質、育児の基本。
「いざという時、子どもは強い」「ナンバーワンは、お母さん」「がみがみ言いたい気持ちを本で解消」……
45のメッセージを収めた、心がほぐれる子育てバイブルついに刊行!
(2015年11月末発行の13刷より宮崎駿監督推薦オビに)

中川さんは、17年間保母さんとして多くの子どもたちと交わり、その体験と知見が本書を支えています。名作といっていい『ぐりとぐら』は、自らも2歳のお子さんを抱え、さらに保母としてもフルタイムの仕事をしていたときに作られたのだとか。その意欲にアタマが下がります。

参加者は、まさに育児奮闘中の方(お父さんも含む)、その時期は過ぎてしまったお母さん、お子さんをお持ちでない方、独身の方、さまざま。
なので、感想も着眼点もさまざまです。
共感と反発、気づきや疑問解消・・・。

それらが他者に伝わり、なんらかの気づき、行動変容につながれば、それに増す愉しみはありません。
盾には両面があるのですから。

ぼくが印象に残ったのは、こんなくだり。

子どもは人に関心を持つことが大事です。
「社会は人間の力で成り立っているのですから、人を頼り、人に頼られ、人の間にいて人になるのだ」と、佐々木正美先生がご著書『子どもへのまなざし』でおっしゃっています。
いろいろな人と出会って、何かをしてもらうのもいいし、してあげるのもいい。例えば何か障害があって不自由でもどんどん町中に出て、みなに手伝ってもらい良好な人間関係を持ちながら快適な生活をしていくこと。これは決して人に迷惑をかけることにはならないでしょう。

われわれは<人間>ですからね。人と人との間にある。
ぼくは娘を、できるだけ大人同士の会話にも同席させるようにしています。
子どもと子どもとの関係、親との関係、保育士さんとの関係とは違う、他の<人間>との関係を感じて欲しいと思っています。その場の空気感、距離感、ことばのやりとり・・・。
それらすべてを理解できないでしょうが、なにかしら感じ取ってくれるのではないかと思っています。

そして、その体験が子どもたちの「ヒューマンインタレスト」を育んでいってくれるだろうと勝手に想像しています!
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