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積ん読王の 自由画帖

〈読み、考え、旅をし、見て、話して、書く〉同時代ノート。

【42歳からの子育て #7】不妊治療 2

21 42歳からの子育て

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前回まで

thx.hateblo.jp

費用

とまれ、M氏は不妊治療を続けていった。

不妊治療の精神的(体力的)な辛さのひとつは、ゴールが明確に設定できないことにある。
いつ受精するのか、受精してもその卵子はちゃんと育っていくのか、ひとつひとつのステージをクリアしていかないと、そこでリセットされてしまう。また一からやり直しとなる。

成就するのは(M氏はよく”卒業”といっていた。不妊治療に通わなくて済むことを指している)、1ヶ月先か半年先か3年先か・・・。

ぼくの知っている例では、8年という治療歴の患者さんがいた。M氏の知り合いでも3年かかっている方がいた。そういうケースは、存外珍しくないようだ。
治療が長引けばまわりの理解とサポートがどこまでつづくのかということも考えねばならない。ブログなどを見ると(真実かどうかは別として)、ダンナの両親からさんざん嫌味を言われているというケースも見受けられる。もう心中お察し申し上げるしかない。ダンナはなにをやってんだ、ということだ。

じつに現実的な話だが、費用だってバカにならない。
とうぜん治療内容にもよるけれど、僕らはざっと200万超かかった。治療期間としては短い部類にはいっても、そのくらいかかる。家計への負担は否めない。

不妊治療の「現実」についてはいずれ稿を改めるとして、ぼくらの(といっていいかどうかは若干憚られるが)治療は1年半後に終わることになる。それが冒頭の2010年4月のことである。(つづく)