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積ん読王の 自由画帖

〈読み、考え、旅をし、見て、話して、書く〉同時代ノート。

単に面白いためだけが「ベスト」本の目的じゃない ~IN★POCKET「文庫翻訳ミステリー・ベスト10」

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IN★POCKET「文庫翻訳ミステリー・ベスト10」(2015.11月号)。

年末近くなると、書店の平台にはミステリー・ベストムックが並びます。その口火を切るのが、このIN★POCKETの特集です。
内容は「文庫翻訳」。翻訳もの、つまりは海外ミステリで、かつ文庫本。というニッチめいたジャンルでのベスト本ではあります。
去年はピエール・ルメール『その女アレックス』(文春文庫)が第1位を獲得。この本はここからベストを総なめにしていきました。

thx.hateblo.jp

このベスト特集は、読者、作家、翻訳家&評論家が選ぶベスト10があり、それらをすべて集計して総合ベストが決まります。

さて、今年はというと。
それは・・・IN★POCKET自体をみていただくとして(苦笑)、読者と翻訳家、作家それぞれが選ぶ「今年イチ押し」というのはこうもずいぶん違うモノ(内容)なんだあということですね。
とても乱暴に言えば、読者の選ぶラインナップは「解りやすい」。ぼくのようなミステリに詳しくない人間でも名前くらい知っている作者のものが並んでます。
対して、作家とか翻訳家も選んでいる本は「それっぽい」。端的に言えば通好みってな感じでしょうか。

それがどうこうというつもりなく、「こんな本があるんだ」「こんな作家がいるんだ」と知ることは、読み手にとって読書の裾野を広げることになりますよね。「ベスト本」というスタイルは、もちろん今年の収穫を並べていますが、それだけでなく来年に向けての本選びの「幅」を広げてくれるひとつの形式として、ぼくは有効なんだと思っています。
また積ん読が増えそうですけど(笑)。

IN★POCKET 2015年11月号

IN★POCKET 2015年11月号