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積ん読王の 自由画帖

〈読み、考え、旅をし、見て、話して、書く〉同時代ノート。

【書架 #200】「幽霊塔へようこそ展」を見てきました!

30 自在眼鏡の本棚 33 小説・創作

三鷹の森ジブリ美術館に出かけてきました。
お目当てのひとつは、「幽霊塔へようこそ展」。www.ghibli-museum.jp

館内中央ホールには、宮崎監督デザインによる大きな「時計塔」があります(館内は撮影禁止)。
その塔にある螺旋階段をのぼっていくと展示室があり、宮崎駿監督自ら企画・構成した世界が広がっています。

(宮崎監督は)あらためて『幽霊塔』を60年ぶりに読み直して、この小説は通俗文化の王道をゆくものであると思い至りました。展示では、その理由を自身の描き下ろし漫画にて解説します。

その解説ボードのまえには、地下迷宮を模した迷路が待ち受けていますが、そこを迷路を抜けると、「ルパン三世 カリオストロの城」のジオラマが登場し、その舞台の構造についても紹介されています。

ぼくは子どもと展示室に入ったのですが、子どもは一直線に迷路へ。だよねえ。ぼくには監督責任があるので(笑)、彼に付き合うことになり、肝腎の解説ボートをじっくり眺められませんでした。悔しいけど仕方ありません。

その解説ボードをまとめてくれているのが、このパンフレット。
いや、助かりましたし嬉しかった。これで堪能できます。

さて、パンフレット中味をチラ見してみましょう。
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サブタイトルには、「通俗文化の王道」とあります。

文学、スマホ、テレビ、映画、マンガにアニメ。舞台もスポーツも音楽やマネーゲーム、ツアーに買い物、料理。私達のこの時代は通俗文化の大洪水の時代なのだ。

と解説がなされ、『幽霊塔』は19世紀からつづくその「通俗文化」の王道にあると位置づける。

『幽霊塔』は宮崎駿のなかでは「ルパン三世 カリオストロの城」として結実したが、じつはその乱歩本には黒岩涙香版の「幽霊塔」が下敷きにあった。その涙香本にはネタ本があり、それはアリス・M・ウィリアムスン『灰色の女』、さらにはそのネタ本としてコリンズ『白衣の女』があった。。。

文化というのは、連綿とつづくものであり、その垂直的(歴史的)流れを感じることが文化に触れることの醍醐味なのだということでしょうか。
ちなみに、今年は江戸川乱歩没後50周年。その節目の年に、花を添える展示であるような気がします。
さーて、じっくり読むぞ!

www.fashion-press.net