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積ん読王の 自由画帖

〈読み、考え、旅をし、見て、話して、書く〉同時代ノート。

【42歳からの子育て #6】 不妊治療 1

21 42歳からの子育て

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この「42歳からの子育て」、このあとの展開ですが、不妊治療についてを数回、そのあとは妊娠からはじめての出産、そしてぼくが1年間育児休業したことを5回ていど書いていこうと思います。その合間に、現在のぼくたち家族の話を織り込んでいきます。
でもあくまでも予定でして、予定は決定ではなく未定なので、寄り道多いかもしれません(笑)。ご海容のほど。

前回まで

thx.hateblo.jp

不妊治療へ

不妊治療の辛さは、なかなか当人以外には解らない。解らないといっている僕は男性だから、女性のことは余計に解らない。
いまはブログなどでそれぞれの独白を読めたりして、治療内容や心中を共有できたりするけれど、治療中の肉体的精神的負担というのは、傍にいる人間にもやはり量りがたいところがある。付き添っていた僕でさえ、うかつに声をかけられないシーンがいくつかあった。

M氏(僕の連れ合い)が通っていた病院は新橋にある、その筋ではとても有名な病院である。
365日、元日でも営業している。技術的に国内最高レベルであるようで、人気が高い。
しかも予約制ではないので、毎朝受付まえにはずらっと診察待ちができている。わざわざ地方から通院している方もいるようだ。失礼を承知で言うのだが、「なんであなたのような若くて綺麗な方が?」という向きも、意外に多いんです。

朝7時の射精

僕らの治療は体外授精であるが、もう少し細かく言うと、顕微授精である。
精子の状態がよくないときになどに使われる手法らしい。
http://体外受精名古屋.com/base/difference.html

僕は精子を治療のたびに毎回採ってもらっていた。
よく質問されるが、個室(採取室という)にはエッチビデオ(というかDVD)があるの? という疑問には、YESというのが回答である。
はい、けっこうなラインナップでございました。でも僕の感覚でいうと、少し旧いかな。雑誌も充実しています。
それを見ながらあるいは眺めながら、精子を放出するのである。
抜くのである。僕は断然DVD派でした。


しかしですね、朝7時近くに、そんなことするのは平生がサラリーマン生活をしている身にとってはという前提でいうなら、あまり尋常なことではない(でも悲しいかな、見事におっ勃つんですなー、これが)。
不妊治療がつくづく人工的だと実感するのはこういうときである。

たまに、隣の個室の人と部屋から出るタイミングが一緒になるときがあって、そのときは正直小っ恥ずかしい。お互いやってることは同じだし、なにより放出した精子を受付カウンタに出さなければならないけれど、そのタイミングも重なってしまうから。

もう正直に言うが、僕は毎回精子の量があまり多くなかった。つい他人の採取カップに目が行ったりしてしまう。
そのかわり、濃度が抜群に濃かった。コンデンスなのである(笑)。

その精子群のなかから、係の人(女性である)が、元気そうな精子卵子に注入する。それが顕微授精である。
こんなことを書くと、男性なんて大したことしてないじゃないと思われそうだけど、早朝夫婦でかけて個室で射精するというのも、それなりに大変なのである。
個室に入って男たちがそうやっている様を想像してみてください。
滑稽は滑稽ですけど、みんな頑張っているのである。(つづく)

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