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積ん読王の 自由画帖

〈読み、考え、旅をし、見て、話して、書く〉同時代ノート。

【ブックブレイク #8】三島邦弘『計画と無計画のあいだ』を読みます

10 武蔵小杉読書会 98 ブックブレイク

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三島邦弘『計画と無計画のあいだ』(河出文庫)。

10/24開催の「ブックブレイク 秋」編で取りあげるテキスト第2弾です。
この本、親本(もとのハードカバー単行本)がでたのが、2011年10月で、じつは発売された直後にすぐに手にとって読みました。ぼくが手伝っている読書会「こすぎナイトキャンパス」でも、課題テキストとして取りあげています(第7回目、2012.4.9)。

先日も、著者の三島さんが載っている「ひとり出版社」の本について書いてみました。thx.hateblo.jp

いまでこそ「ひとり出版社」というのはぽちぽち聞くキーワードなんですが、三島さんが「ミシマ社」を立ち上げたのは2006年10月。来年2016年で10周年ということになりますが、この本がでたときだって「ひとり出版社」というのは希少価値が高かった。
なんてたって、100年つづく出版社を目指すわけですから、たかだか10年でつぶれちゃ困る。
でも10年というのは、そうそうやれるもんじゃないです。しかも出版不況といわれる中で(1996年以降ずっと不況のままです)。

この本は、なぜミシマ社を立ち上げようとしたのか。どうやって仲間を募ったのか、どういう目論見をもっていたのか。単なる出版論、起業論でだけはなく、仕事論とか生き方論にもなっている。

今回再読してみましたが、最初に読んだときから時間が経っていることもあり、ぼく自身それなりに冷めた目をもつことができていました。著者自身も言っているように、表現としてやや稚拙な部分やくどい部分も見受けられたものの、「出版社をつくろう!」という初期の熱量は減じることなく感じられました。

前回の鈴木敏夫さんの本のところでも触れたことですが、「誰とバスに乗るか?」というのは重要だなあとも思っています。そのあたりを意識しつつ読んでいきましたが、三島さんにはどうも誰とそれを実現するかというのはあんまりこだわっていなかった、というより直感(あるいは野生)を信じたということなのかとも感じました(微笑)。

何かをやろうと思えば、どうしたって、計画と無計画の「あいだ」に生きねばならない。楽しく日々を過ごす、クリエイティブな仕事をしつづける、会社が面白くありつづける、何があるわけでもない日常が豊かでありつづける・・・そうした日々のためには、どうしたって。

ミシマ社に在籍していた、編集・ライターの大越裕さんの三島邦弘さんへのインタビュー記事を見つけたので、掲載しておきます。
大越さん、「宣伝会議」のときはお世話になりました(笑)。
株式会社ミシマ社 代表取締役 三島邦弘さん 〜 インタビュー 自由型の人生100 by フリースタイルライフ

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「ブックブレイク 秋」は、10/24(土)開催です。
よかったら立ち寄ってください。ameblo.jp