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積ん読王の 自由画帖

〈読み、考え、旅をし、見て、話して、書く〉同時代ノート。

【読む #184】片岡義男の全作品電子書籍化がはじまった

30 自在眼鏡の本棚 33 小説・創作

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片岡義男『彼のオートバイ、彼女の島』(VOYAGER)。

片岡義男の「全作品電子書籍化計画」がはじまった、そうである。というか、とっくにはじまっているみたい。

彼の作品は、小説だけでも580作もあるそうで、それに写真集とか評論、エッセイを加えたらとんでもない数になりそうだ。
もちろん彼は引退などしていないから、作品が次々と送り出されている。それらがみんな電子書籍化されていくというから、へえという感じ。片岡自身は電子書籍にけっこう積極的だという。
第一次として、7月には100作品がリリースされたそうで、価格は一作品(短編集ごとのよう)につき250円の均一価格。
版元のVOYAGERは、すでに池澤夏樹の作品を全電子書籍化しつつある。

片岡義男がブームだったのは、いつのころだったのか。
おそらくは70年代後半なんだろうが、今回ダウンロードしてみた『彼のオートバイ、彼女の島』を、ぼくは映画館で観ている。観ているが、あまり記憶にはない。
いわゆる「オートバイ小説」の一編で作品は1977年に出版、映画自体は1986年の公開である。主演は原田貴和子原田知世の姉である。竹内力がはじめて主演を張った。

のちに片岡自身の作品解説に、こうある。

彼と彼女が抽象的に完璧に対等である、ということを読んでほしい。この長編を書くために、僕はW1を二台、そしてW3を一台、買った。

なんか、村上龍につながる匂いがするんだが(笑)。