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積ん読王の 自由画帖

〈読み、考え、旅をし、見て、話して、書く〉同時代ノート。

【読む #180】ミステリ通が羨ましい1冊~小林泰三『記憶破断者』

30 自在眼鏡の本棚 32 たまミス(「たまにはミステリくらい読むわよ」) 33 小説・創作

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小林泰三『記憶破断者』(幻冬舎)。

こういう本を手にしたときに、ミステリを読み慣れていないのはしんどいなと思います。
んじゃ読まなきゃいいんですけど、すこし前にこの作者の『アリス殺し』を読んで、訳が解らないなりに、その壮大なスケールに驚いたので、今回も買ってみました。bttb.hateblo.jp

んが、最後まで読んで正直よく解らなかった。

よく解らないというのは、面白くないんじゃなくて、オチが解らないという根源的なものであります。断っておきますが、ぼくが解らないといって、面白くないということでは決してありません、もちろん。

記憶が数十分ほどしか持たない「記憶破断者」である主人公・田村。
対するのは、他人の記憶を操作できる超能力を持った犯罪者・雲英(きら)。

記憶を喪失しつづける者と記憶を都合よく上書きできる者との対決です。記憶改竄者に対抗できるのは、記憶がリセットされる田村だけなんですが、とにかく記憶が持たない。それを補うために田村には「ノート」があります。これまでの経緯が書かれたノートを都度都度読み返してそして状況が変わればメモをし、雲英に立ち向かう。そして、彼の「病気」を知っている人物たちが彼をサポートする。

設定自体はとても面白い匂いが立ち上がっています。

立ち上がる匂いは解るし興味も惹かれるんですが、最後まで読んでも、やっぱりよく解らなかったんです。

いったい、誰が勝利者なんでしょうか。むむむ。

記憶破断者 (幻冬舎単行本)

記憶破断者 (幻冬舎単行本)