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積ん読王の 自由画帖

〈読み、考え、旅をし、見て、話して、書く〉同時代ノート。

【読む #175】 森博嗣『素直に生きる100の講義』から刺さる言葉が止まらない

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森博嗣『素直に生きる100の講義』(だいわ文庫)。
あれれ、この本は「100の講義」シリーズの第2作目だと思ったら、これは3作目とか。勘違いでした。

この本、「素直に生きる」というタイトルの通りにページを開いていくと、中味は「素直に」ではない気がする(笑)。
ぼくが気になったフレーズをいくつか上げましょう。

学ぶことは、考えることではない

たとえば本を読んだり、授業を受けたり、そういった「学び」が大切だというふうに世間では誤解されているがそうではない、と。それよりもっと大事なのは「考える」方だ、と。

勉強しているんだぞ、という態度は格好良いのか。

国が悪い、と声を上げるまえに、自分にやれることを少しは考えよう

ケネディ米国大統領のスピーチに通じるものがあります。

芸術には、不幸な経験を最上の価値へと変換させる力がある。

苦痛を「美」に変換できるのは、まさにエネルギィ変換の最たるものであり、これがもっとも高尚な人間性だ、ということ。
「悔しさをバネにして」といった文句もたびたび聞かれるが、こういう芸術や美術における切り替えは、ときには驚きを覚えるほど感動するという。納得。

汚染水を漏らさない技術は原子力関係の先端技術ではない

感化されやすい人々が、政治家になっているようだ。

さいきんもありましたね・・・。

思わず笑ったのは、これ。

たいしたことをしていない人ほど、一年を振り返る。

1年を総括するくせがある人は、面白い毎日を送っていない、というもの。

あ、こんなことをやってたらキリがない(いや、キリは上限100である)。
ということで、最後にこのフレーズを自分のメモとしてあげておく。

もし、貴方が文章を書いて、それを生業にしたいと思うならば、書きたいことばかりを書いていてはいけない。
そうなると、書きたくないときには書けない人になってしまうからだ。
書きたいことなんて、すぐになくなってしまうし。
(中略)
プロというのは、書きたいことがなにもない状態でも書ける。

拳拳服膺。

シリーズ第一作の紹介もしていました。thx.hateblo.jp

ダイジェスト版はこちらから読めます(一部有料)。cakes.mu

素直に生きる100の講義 (だいわ文庫)

素直に生きる100の講義 (だいわ文庫)