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積ん読王の 自由画帖

〈読み、考え、旅をし、見て、話して、書く〉同時代ノート。

【読む #173】大前研一『稼ぐ力』を読んで耳が痛いっ

30 自在眼鏡の本棚 31 たまビジ(「たまにはビジネス書も読むわよ」)

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大前研一『稼ぐ力』(小学館)。

オビ文の「あなたは自分の仕事に名札と値札をつけられますか?」というのは、「自分の仕事」ではなく「自分自身」ではないかと思ったのだが、ぼくの読み間違いか。

2013年刊行だからやや古い情報もあるけれど、具体的な数字をあげていく文章の組み立てなので、納得感もある。

ぼくの目がとまったのは、定年退職のあたりの話で、定年を65歳制という制度が会社にも個人にもメリットは少ないと指摘していることについて。
延びる裏には60歳を頂点に少しずつ給料が下がるという現実がある。そして定年を迎えるまで何とか職を維持しようとする意識が高まる。それは定年間近の人たちをさらに持て余すことにしかならないという。

実務的な能力のピークは、だいたい35歳から40歳。その点を考慮して、大前さんは「50歳を定年にして、元気なうちに第二の人生をスタートさせる」ということを提案する。
いままで会社人生で培った経験と人脈を使って、起業するのもよし、学び直すのもいい。これによって若者にさらなるチャンスを与えることができるという。

耳の痛い話?
ひとつのきっかけ?

いずれにしても、サラリーマンだって「自立して稼ぐ」ことが求められていくんだそうである。
耳が痛いというだけでやり過ごせればいいのだが。