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積ん読王の 自由画帖

〈読み、考え、旅をし、見て、話して、書く〉同時代ノート。

【明日への本棚 #166】木田元『反哲学入門』が、久しぶりに刺さった、日本の夏休み

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木田元『反哲学入門』(新潮文庫)。

毎日毎日「時間がない時間がない」とうんうん唸っているばかりなので、ちょっとギリシャアリストテレスさんのところでも訪ねてみるかと思ったのが先日。

ところが、ぼくは肝心のアリさんの来歴その他がよく解っていない。
プラトンの弟子というのは知っていたが、当時のギリシャの状況やそもそもギリシャ哲学の経緯とか背景を把握していない。況んや、哲学そのものをや。
そりゃ、相手にも失礼だろうと、手にしたのは今年の「新潮文庫の100冊」にもラインナップされていた、この本。

一読、オビ文そのままで「もしも十代のときにこの本に出会っていたら、」と残念に思う。
きっと演劇学なんてやらなかったに違いない(笑)。もっと道ならぬ世界に足を踏み入れてたかも。

ということはさておき、この本で哲学とかギリシャ哲学とかは、大づかみに解った、ような気がする。
気がする、で、ひとまずはいいと思う。ない袖は振れないもの。
あとはアリさんのところに出かけてくればいい。そのための全集だ。

そしてなにより、普通に、哲学なんて興味なくても、読んでいて面白い、この本。

でも驚いたな、アリストテレスの哲学がイスラムに影響したなんて。
てことは、井筒俊彦にも影響があるんだろうか。
なんて考えると、また本棚に足が向かう。
読書の醍醐味のひとつは、こういう気づきがあることでしょうか。

この本の書評は、こちらのサイトのほうが詳しいです。
よかったら、ご一読してみてはいかがでしょう。

■「極東ブログ
[書評]反哲学入門 (木田元): 極東ブログ

反哲学入門 (新潮文庫)

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新潮文庫の100冊 2015

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