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積ん読王の 自由画帖

〈読み、考え、旅をし、見て、話して、書く〉同時代ノート。

【明日への本棚 #163】「文藝春秋」2015.9月号は、芥川賞選評目当てで買いました

30 自在眼鏡の本棚 37 芥川賞直木賞ウォッチ

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文藝春秋」2015.9月号。

芥川賞2作の全文掲載号。うむ、初読の向きにはお買い得。
だが、ぼくは2作ともに既読なので、買う意味を見いだすといったら、銓衡会の選評くらいか。
ではその他はと目次を眺めると、戦後70年の8月発売号にしては、その他の記事はあまり感心しないなあ、というのが素直な印象。ちょっとがっかりです。
つまりは芥川賞によっかかりすぎでしょ、ということですね。92万部の大増刷、慶賀の至りですが。

それでも、まあ選評のために買う。
いや、買った。
又吉さんも「芥川賞の選評が僕の物差しだった」と受賞インタビューでいってます。

自然と「火花」の選評へと目が行く。まずは宮本輝さんのを読むが、ここでちょっと驚く。んにゃ、ちょっとどころではなく驚く。宮本さんは「火花」を推しているのだ。
その後に、村上龍小川洋子山田詠美と「火花」推薦はつづくが、島田雅彦の選評「何でも屋羽田君と一発屋又吉君」には笑った。

漫才二十本分くらいのネタでディテールを埋め尽くしてゆけば、読み応えのある小説が一本仕上がることを又吉は証明したことになるが、今回の「楽屋落ち」は一回しか使えない。

写真の表紙が折れ曲がっているのは、投げつけた・・・わけではありません。

文學界 2015年 09 月号 [雑誌]

文學界 2015年 09 月号 [雑誌]