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積ん読王の 自由画帖

〈読み、考え、旅をし、見て、話して、書く〉同時代ノート。

【明日への本棚 #156】 プーシキン「金のさかな」絵本に、40年ぶりくらいに再会しました

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「オールカラー版世界名作17 金のさかなほか」( 国際情報社)。

なんとも厳しい暑さがつづきます。
昨日は子どもが風邪で、ついにダウン。医者に連れて行ってところ、待合室で見つけたのがこの本です。

ん? 
どこかで見たことがある絵柄だなと思ったら、これはぼくが小学生の頃に、自宅にあった世界の名作シリーズでした。全部で18巻あります。
たしか、親にねだって買ってもらった記憶があります。貧乏なわが家にとっては、けっこうな値段がしたと思います。国際情報社という版元ですが、もう10年以上前に会社清算していました。

ググってみると、イソップ、グリム、アンデルセンなどの童話がはいっていて。1冊に5-6話がおさめられています。ぼくはこの「金のさかな」が好きで、よく読んでいました。

この話はプーシキンの同名の短編のようです。
ある日、漁に出たおじいさんが、人間の言葉を話す金のさかなを捕まえます。海に戻してくれれば何でも欲しいものをあげよう、というさかなに、そんなことはいいから海に帰りなさいと放してあげます。

家に戻りその話をきいたおばあさんは、なんてもったいないことをするんだと怒りだし、おじいさんに海に戻ってさかなに願い事をしてこいと言いつけます。

立派な家がほしい、貴族になりたい、女王になりたい、とおばあさんの欲はとどまりません。

そんなおばあさんの願いに次々とこたえるさかなでしたが、おばあさんから「海の王になりたい」というリクエストをきくと、そのまま姿を見せなくなってしまいました。
仕方なくおじいさんが家に戻ると、もとのぼろ家のまえにおばあさんがたたずんでいた・・・という話。

歯止めのない欲は我が身を滅ぼす、という教訓話なんですけどね。

待合室ではすぐに先生に呼ばれたので、ぱらぱらとしか眺められなかったですが、家で読んでいた風景がふと目の前に浮かんで、懐かしかったです。そして、そのときのわが家の状況も。

40年ぶりくらいの再会でした。

金のさかな―ロシアの民話 (世界のお話傑作選)

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