読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

積ん読王の 自由画帖

〈読み、考え、旅をし、見て、話して、書く〉同時代ノート。

芥川賞直木賞 勝手にウォッチクロニクル #3 第153回芥川賞候補作、すべて読み切りました

というわけで、芥川賞候補作6作品を、なんとかすべて読み終えました。
先日、3作品を読んだ時点で、こんな評価をしています。thx.hateblo.jp

又吉直樹の「火花」については、別の場所でこんなふうにもしゃべりました。
本棚らじお。 : 第124回【芥川賞直木賞特別企画】又吉直樹『火花』」の巻

相方の口調が相当厳しいのに、内心ビビっています(笑)。

で、残り3作品を読んでいきました。
まずは、島本理生「夏の裁断」(文學界6月号)。hon.bunshun.jp

それから、羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」(文學界3月号)。hon.bunshun.jp

最後は、高橋弘希「朝顔の日」(新潮6月号)。hon.bunshun.jp

現時点での、ぼくの評価は以下の通りです。

羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」
○高橋弘希「朝顔の日」
△「ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス」
×「MとΣ」
×「夏の裁断」
×「火花」

1位、2位はとても迷っています。
読了直後は高橋さんかなあと思いましたが、羽田さんがどうしても頭から離れない。もしかしたらダブル受賞かなとも思いますが、どっちか選べと言われたら、まずは羽田さんを推します。
そのユーモラスにしてポジティブな雰囲気と、セックスから介護までのウィングの広さを買いました。
高橋さんは、たしかにうまい。技術的には、もうベテランのような感じです。
んが、それゆえに「どっかで読みましたよね、これ」みたいな既視感が拭えない。20代にして、デビュー作から戦争ものをてがけるという手練れぶりは、しかし、「なんで戦争ものを書くのか」という素朴な疑問を、読み手のなかに残していく。
読み終わった後に、たしかにいささかならず「上手いなあ」と、こちらに呟かせるのではあるが。

高橋と羽田。どっちがとってもおかしくはないけれど、いまのぼくは羽田さんを推しておく。