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積ん読王の 自由画帖

〈読み、考え、旅をし、見て、話して、書く〉同時代ノート。

【明日への本棚 #135】リクエスト復刊で、ジッド『贋金つくり』を買ってみたけど

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ジッド『贋金つくり』上下(岩波文庫)。

岩波文庫のリクエスト復刊は興味はあるものの、どうにも手が出なかったのが、今年は左からなめていったら、あらと目がとまって、手を出したのが、これ。
文庫リクエスト復刊 2015年春

以前にも紹介した、小林信彦『面白い小説を見つけるために』(知恵の森文庫)で、「純粋小説」のひとつのかたちとして語られていたのが、このジッドの小説だ。「純粋小説」の意味をここでは開陳しない。thx.hateblo.jp

小説から、それに固有でないすべての要素を排除すること

ジッドは考えていたらしいが、ここではそれ以上は言いません。

小林信彦の本で取りあげられていたので、ぼくは名前は覚えていて、てっきり褒めていたとばかり思っていたが、そうでもない。
個人的な感想と前置きしつつも、

特殊な信者か研究家向きの小説(まあもともとそうではあるのだが)という性格が、よりあらわになった

として、

久々に読みかえしてみると、(六十年前の実験小説だなあ)と思わざるをえなかった

と。

あら、残念。
当時から「出来映えより意図で読ませる小説」という評価だったらしいので、一種の知的ファッションだったのだろう。

さて、この本はこのまま積ん読になってしまうのかなあ。

贋金つくり (上) (岩波文庫)

贋金つくり (上) (岩波文庫)

贋金つくり (下) (岩波文庫)

贋金つくり (下) (岩波文庫)


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