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積ん読王の 自由画帖

〈読み、考え、旅をし、見て、話して、書く〉同時代ノート。

【折々の本棚 #124】橋本治『恋愛論 完全版』で、しばし橋本ロジックにひたってみました

10 武蔵小杉読書会 30 自在眼鏡の本棚

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橋本治『恋愛論 完全版』(文庫ぎんが堂)。

解説の二村さんが「80年代の広く読まれるべき著作」とあとがきで書いていますが、この本、かーなーり手強いです。

恋愛に関する一番重要なテーゼっていうのが何かって言いますとね、それは「他人を愛させたら勝ち」なんですね。「他人に自分を愛させたら勝ち」「他人を愛してしまったら負け」「他人に愛されてしまったら身の不運」、これですね。

これですね、って(苦笑)。
ここから、いわゆる橋本節というか独特のロジックがはじまるんです。これが、80年代の名作というから、チャラいとかバブルとかサブカルチャー全盛の時代にも読まれていたというから、同時の日本人の教養も大したものだとちょっぴり驚きます。何度もあちこちで文庫化されています。ここには、それらのあとがきもすべて収録されてます。

「完全版」として復刊されたのをきっかけに、これで読書会を昨年末しましたが、参加者のおおかたの反応は「なんすか、これ」みたいな感じでした。
糸井重里の「なんども泣ける」という帯に騙された感じがします。泣ける前に、なにを言ってるのかよく解らないという反応でした。
はい、ごめんなさい。

でも、このなかから少しでも気になる言葉とかフレーズとか、アンターラインを引ける行を見つけてもらえたら、推薦者としてはうれしいです。

やっぱ、橋本治は、一筋縄ではいかないですわ。




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