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積ん読王の 自由画帖

〈読み、考え、旅をし、見て、話して、書く〉同時代ノート。

【折々の本棚 #122-2】黄帝心仙人『究極軸』を読んでの気づきのつづき

30 自在眼鏡の本棚 31 たまビジ(「たまにはビジネス書も読むわよ」)

承前thx.hateblo.jp

この本を読みながら、いくつか気づいたことがある。さらりと書かれているのが多いけれど、でもとても面白いので、メモとして残しておきたい。

まずは、彼が借金3000万を背負った時の話。
投資話から自分の周囲を巻きこんでつくった借金を、自己破産せずに少しずつでも彼は返していこうと心決めるのだが、さてどうやって返していくか。
そのとき彼は月収40~50万ほどだったという。それらをすべて返済に充てても5年以上かかる。
なら、月収を5倍にしたらどうか、と発想する。そうしたら2年くらいで迷惑をかけた人たちに返すことができるかもしれないと。
「月収を5倍にする」と仮定して、そこからやるべきことをブレイクダウンしていく。30個以上のto doのリストができあがった。
そして、それらをすべて着実に実行に移していったら、ほんとに月収5倍になったというのである。

そんなかんたんに仕事が増えるのかと思うかもしれないが、これが面白いくらいに増えたのだ。僕がこのとき再認識したのは、「アピールしていないと、人に忘れられる」ということと、「交流を続けていると何かを頼まれやすい」ということだった。

あれ、この話、ブックブレイクをプロデュースしているInaさんのブログ論でも指摘されていました。ameblo.jp

ブログを日々更新している人が支持を集めるようになるのも同じ原理で、あれも、いわば自分の存在を他者に意識づけるための行動だ。毎日記事を更新している人ほど、見ている人の意識に深く入り込んでくる。

それから、黄帝心仙人はサッカー少年だったころから、日々の気づきノートをつけていた(これもほんと、サラッと書いている)。つまり、思索するクセがついているということですね。
だからだろうか、彼は軽軽に行動しない。
考動する。

何か将来につながるような大きな行動を起こすときには、一日でもいいのでじっくり考えてからにしてみてほしい。
その一日が、究極軸を生かしてくうえで余計な回り道をするリスクを減らし、何百倍もの時間を短縮してくれるかもしれない。

オファーは何でも受けるという人もいるが、究極軸、つまり自分の武器を最大限に生かすという意味では、あまりおすすめできない。しっかりと考えたうえで、受けるか受けないかを決断し、受ける場合はどうオファーに応えるかもしっかり考える。

考えてから動くことは、究極軸を最大限に生かす道でもある。考えるクセがない人は、考えることを毎日意識してみよう。

つぎに僕が気になったのは、黄帝心仙人がステージをつくっていく上で大事にしているのは、「世界観」であるということだ。
登場人物の履歴書を作成しているというのである。キャラクタづくりをして、「世界」を構築している。
そして、「謎」という欠落を設定する。観客が入り込む隙を与えるのである。
もう、これは作家の振る舞いじゃないでしょうか。
こういうのはそちらの業界では一般的なんだろうか。
そういえば、こんな本もさいきんでていました。

それから。
偏見なくいうのだけれど、この人、ダンスアーティストなのにアメリカの有名な投資家に会おうとしている。これも面白いですよね。たしかに飲食店の経営者なんですけど、世界三大投資家のひとり、事務・ロジャーズに会おうとして、それでじっさいに会っているんです。会うために、彼はなにをしたのか。

最後に。
ぼくがへえと感心したのは、黄帝心仙人が9つの習慣のなかで、「心を修める」という章立てをしたことだ。なかなかでてこないですよね、そういう言葉というのは。
心を修める、つまりは心身の乱れを、自分自身を見つめ直して整えていくこと。
文は人なり、です(さすが致知出版の愛読者!)。

これらのメモを、ぼくはアトランダムに書いている。
それぞれにつながりはない「点」のように見えるかもしれない。
でも、黄帝心仙人のなかではきちんとつながっている。つながっているからこそ、彼はいまも最前線に立っているのである。

究極軸 好きな「何か」を磨いて成功する9つの習慣

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積ん読王のリテラチャーサークル「ブックブレイク」の2回目を開催します。
詳しい内容とお申し込みは、こちらからお願いします。fantasieimage.jp
次回、みなさまとお目にかかれることを、楽しみにしています。