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積ん読王の 自由画帖

〈読み、考え、旅をし、見て、話して、書く〉同時代ノート。

【折々の本棚 #106】「文藝春秋」で、政治家は言葉を操る職業ということを思い出した

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文藝春秋」2015.6月号。

戦後70年の節目に、「文藝春秋」を読まぬ手はない。部数は大幅減といいつつも、日本の近代を見つめてきた国民雑誌だ。戦後70年に相応しい企画が目白押し、のはず。

今月号の特集は「戦後70年を動かした『政治家の名言』」。失言・暴言は数あれど、その一方でいまも刺さる言葉が残っている。

戦争で負けて外交で勝った歴史はある。(吉田茂

  • 必ず返事を出すんだ。結果が相手の希望通りでなくても「聞いてくれたんだ」となる。大切なことだよ。
  • 創業ということが、いかに難しいかは誰でも知っている。初めて仕事を起こすときは、実績がないので銀行も金を貸してくれないし、友達も協力してくれない。創業者に敬意を払い、敬慕の情を持つのは、お互い当然のことである。(田中角栄

その政権がどれだけのことができるかというのは、成立した時のスタートダッシュの勢いで決まるものなんです。困難だが重要な二、三の問題を、就任当初の短時日に片づけて、その実行力を国民や野党に示さなければならない。(中曽根康弘

  • 俺はビルの谷間のラーメン屋
  • 当たり前だけど、電話は人間にかけているんですよ。豚や牛にかけているわけじゃない。僕は人間、愛すべきものだと思っているし、ほんとに好きでしょうがない。だから誰とも話したくなるんです。(小渕恵三

政治家は言葉を操る職業だ。魅力ある言葉を使わない政治家ほどつまらないものはない。魅力あるというのは、優等生的ということの正反対だ。

この特集で鼎談した、政治コラムニストの後藤謙次は、こう締めくくる。

角栄さんは、いわば人生学校で学び、時代を超える言葉を残しました。小泉さん、中曾根さんのように言葉の強かったリーダーは、結果として長期政権を担っています。
今の政治家は、本当の魂の叫びがないところが弱い。


文藝春秋 2015年 06 月号 [雑誌]

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田中角栄 100の言葉 ~日本人に贈る人生と仕事の心得

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