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積ん読王の 自由画帖

〈読み、考え、旅をし、見て、話して、書く〉同時代ノート。

【折々の本棚 #101】成毛眞『情報の「捨て方」』、ぼくが刺さったのは「面白い情報はどこから入手するか」ってなところ。

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成毛眞『情報の「捨て方」 知的生産、私の方法』(角川新書)。

いってしまえば情報の「断捨離」の本なのですが、そういわないであっさりと「捨て方」としているところがいいです。

情報を「捨てる」には、二通りあるといいます。
ひとつは、ほんとうにその情報を「捨てる」。つまらないと感じた情報、たとえば本や映画には、最後まで付き合わない。別のことに時間をあてる。

もうひとつは、アタマから消す。いつまでも覚えていようとしない。もしいつか活用したい情報ならば、必要なときに取り出せるようにする。いわば「いつか使うための捨て方」。

ここには成毛流の情報取捨選択術が公開されていますが、ぼくがひっかかったのは、ズバリ「人に会うことの大切さ」という点。あまりこの本ではクローズアップされている印象がないので、見過ごされてしまうかも知れません。

情報には大きく3種類あるといいます。
①インテリジェンス、②インフォメーション、③データ、です。
③はなんとなく解りますが、①と②との違いはなにか。みなさんは解りますか。

答えは、偏在しているかどうかということ。①は限られた人しか知っていない内容です。
では、自分しかしらない情報はインテリジェンスといえるか。それはNOであり、一般的にはそれを「秘密」といいますね。
インテリジェンスとは7%の人と共有しているものを指し、インフォメーションとは93%の人と共有しているもののことだそうです。

とはいえ、インフォメーションは軽視していいかというとそうではない。まず、インフォメーションを知らなければ、何がインテリジェンスでなにがインフォメーションなのかは判断がつかない。

個人的には、インテリジェンスというのは、「面白い情報」のことだと感じています。成毛さんは「面白い」は「仕事に使える」に置換可能とも言っていますが、ぼくはあえてそこまで定義しません。
というより、こういう情報は耳からしか得られない、つまりは人と会うことの貴重さや大切さを感じています。
なぜ、貴重なのか。
それは、

繰り返し貴重な情報に触れることが、情報を見極める力を培うからです。

貴重な情報に触れる機会を増やして、その見極め、扱いに長けるようにすることが、情報に晒されて貴重なあなたの時間を浪費することから遠ざけることの一助になるというのです。

では、人に会うためにはどうするか。自分で出歩く、あるいはそういう場をセッティングする。
けっこう、面倒です。
でも、面倒なことでしか得られない情報もあるし(それを昨日体験したところでなのでした)、そうやって、情報の取捨選択術が洗練されていきます。そして自分の中にいつか使うべき情報が蓄積されていき、類似情報へのアクセスのショートカットがつくられていく。

なんか、話がずれた気がしますが、人に会う、ライブで聴く、というのは、やっぱり貴重な体験なのですよね。