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積ん読王の 自由画帖

〈読み、考え、旅をし、見て、話して、書く〉同時代ノート。

【きま本 #90】エラリー・クイーン『オランダ靴の秘密』は森博嗣が「いちばんクイーンらしい作品」と太鼓判

30 自在眼鏡の本棚 32 たまミス(「たまにはミステリくらい読むわよ」)

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エラリー・クイーン『オランダ靴の秘密(The Dutch Shoe Mystery)』(越前敏弥・国弘喜美代訳、角川文庫)。

エラリー・クイーンの「国名」シリーズ第3作目です。
じつは、わたくし、エラリーさんは今回が初読。しかしながら、積ん読は10作はあろうかと。がはは。
角川文庫のこの新訳シリーズはもうすぐ完結でしょうか。

オランダ記念病院の階段から転落して重態のドールン夫人は、急いで手術室に運ばれた。偶然友人の医師をたずねて病院に来ていた探偵エラリー・クイーンは、その手術を見学することになった。
だが患者にかけられていたシーツをめくると、そこにあったのは夫人の絞殺死体。さらに、嫌疑をかけられた外科医のフランシス・ジャニー医師が第二の犠牲者に。
現場近くで見つかった「靴」が、すべての謎を握っているとクイーンは推理の筋道を立てるのだが・・・。

ということで、トリックよりは推理のロジックが冴えわたっている一作ですね。ぼくもぞくぞくして読むことができました。

森博嗣はいいました。

手術室にいた老人が絞殺された謎に対し、探偵がいろいろな仮説を立てて、犯行現場になった手術室への人の出入りを推理するのですが、見てもいないのに、あたかもビデオを再生しているみたいに推理を組み立てていくのが凄い。(森博嗣森博嗣ミステリィ工作室』より)

森博嗣のミステリィ工作室 (講談社文庫)

森博嗣のミステリィ工作室 (講談社文庫)