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積ん読王の 自由画帖

〈読み、考え、旅をし、見て、話して、書く〉同時代ノート。

【きま本 #63】見城徹『たった一人の熱狂』を読んでいるときに、見逃したくない言葉の数々。‬

30 自在眼鏡の本棚 31 たまビジ(「たまにはビジネス書も読むわよ」)

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見城徹『たった一人の熱狂 仕事と人生に効く51の言葉』(双葉社)。

堀江貴文藤田晋が立ち上げたSNS「755」。見城徹は彼ら二人に請われて、慣れないSNSに投稿をはじめた。
この本は、見城の投稿を元にした書き下ろし。タイトルからも解るように、彼の哲学を表現した51の言葉が連なる。

それにしても、なんて暑苦しいカバーだろう。名前の横の肩書きは余分じゃないの。
この表紙を見た家人は一言、「あたしだったら、幻冬舎入社したくない」。

見城徹の言葉を金言ととらえるか暴論ととらえるかは、人それぞれだ。
例えばこんなくだり。

金だけじゃない、というのは自分への言い訳です。金が全てだということは僕が仕事を始める時の前提でした。それを無理にでも呑み込んで、僕はこの世界での闘いに飛び込んだのです。
汚れているのは言わずもがなです。今も金が全てだと言いきっています。そう言い聞かせています。

僕はよく女子プロゴルファーに言います。「その年、一番苦しい努力をした人が、その年の賞金女王になると考えた方がいい」と。「あなたが35位なら、あなたの苦しい努力は35番目だったんだ」と。
「結果が全ての世界なんだから、そう考えるしかないよね」と。

この本はこんな調子の言葉のオンパレードかと思いきや、そんなことはない。

仕事ができない人間の共通点は小さいことや、片隅の人を大事にしないことだ。
(中略)
僕は常に小さなことに後ろ髪を引かれ、小石につまづき、小さなことにクヨクヨする人間でありたいと思っている。

ずいぶんまえに、どこかで彼がしゃべっているこの言葉を聞いたことがある。そのときに、ああこの人はバランス感覚がいいなと感じた。でなければ編集者はつとまらない。要するに振れ幅が大きいのだ。

小事が大事、一事が万事。

たった一人の熱狂-仕事と人生に効く51の言葉-

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編集者という病い (集英社文庫)

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