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積ん読王の 自由画帖

〈読み、考え、旅をし、見て、話して、書く〉同時代ノート。

【明日への本棚 #61】池谷裕二・糸井重里『海馬』を読んで、こころに残った言葉を書き連ねてみました

30 自在眼鏡の本棚 34 エッセイ・コラム・散文

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池谷裕二糸井重里『海馬』(新潮文庫)をつらつらと拾い読みしながら、印象に残ったくだりをメモしてみた。ちょっと自己啓発っぽいかな。

海馬―脳は疲れない (新潮文庫)

海馬―脳は疲れない (新潮文庫)

「脳は使い尽くせるんだ」と気づくことができたら、どんな年齢であっても、脳の力を伸ばしていけます。
ふと「これ、おもしろいなぁ」と感じることはとても大切なことです。なぜなら、自分の視点にひとつ新しいものが加われば、脳の中のパターン認識が飛躍的に増えますので。
新しい視点の獲得をくりかえせば、脳はそれらの視点を組み合わせ、驚くほどおもしろい考えや発見を生み出していくのです。

大人はマンネリ化した気になってモノを見ているから、驚きや刺激が減ってしまう。
生きることに慣れてはいけないんです。まわりの世界はつまらないものに見えてしまう。
慣れていない子どものような視点で世界を見ていれば、大人の脳は想像以上に潜在能力を発揮するんですよ。

脳は自分が混乱しないようにものを見たがります。見たいものしか見ない。
脳は疲れないぐらいによくはたらくけれど、その半面で非常に主観的で不自由な性質も持っています。

「できないかもしれない」と心配するストッパーをはずさないことには、無意識のうちに能力にブレーキをかけてしまいます。
一見「無理だ」と思えることでも、気持ちにストッパーをかけずにやり続けてみると、あなたの能力は飛躍的に向上することでしょう。

「やる気がない場合でも、やりはじめるしかない」のです。やっているうちに側坐核*1が自己興奮してきて、集中力が高まって気分が乗ってきます。
「仕事をやる気がしないと思っても、実際にやりはじめてみる」というのはかなりいい方法でしょう。

脳はいつでも元気いっぱいです。ぜんぜん疲れません。
寝ているあいだも脳は動き続けます。一生使い続けても疲れません。
「脳が疲れたなぁ」と思わず言いたくなる時でも、実際に疲れているのは「目」です。

睡眠は、「きちんと整理整頓できた情報をしっかりと記憶しよう」という、取捨選択の重要なプロセスなのです。
眠らないということは、海馬に情報を整理する猶予を与えないことになります。

問題を背負いこんでしまいがちな人は、解決するべき問題をひとつずつ紙に書いてみるといいかもしれません。
問題をひとつずつ明らかにして、ひとつずつ個別に解いていけば、きちんと解決することができる場合がほとんどですから。
脳は達成感を快楽として蓄えます。人生においてやりかけのことだけが募ってくると、達成感は生まれてきません。達成感を生むためには、小さい目標を設定して、ひとつずつ解決していくといいのではないでしょうか。

「これが、他人の悩みだったら……」が、悩みを解決するコツ。
悩みを自分のこととして考えると、悩みの本質を見失う場合があります。
他人の悩みだと思うと、案外、「ぜんぶを失わないでいようなんて、ムシがよすぎる」と考えられるものです。
他人は、客観的に、「悩みの芯」だけを見ることができるのです。

脳は、ひとつのことを決めつけたがり、なおかつ安定したがります。自分があらかじめ言ったことに対しても安定化しようとします。
いいことを言うとその通りになる。悪いことを言ってもその通りになる。
いい意味でも悪い意味でも、言葉は呪いみたいなものです。
だったら、未来に対しては素敵なイメージを思い描いたほうがいいでしょう。

*1:脳の「やる気」を生み出す場所が側坐核