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積ん読王の 自由画帖

〈読み、考え、旅をし、見て、話して、書く〉同時代ノート。

地元”あるある”ネタで、クスリと笑う夏の午後 (しぞーか日記 #3)

80 小さな旅 30 自在眼鏡の本棚 34 エッセイ・コラム・散文

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日曜日の新聞の文化欄には読書コーナーが定番ですが、地元の新聞「静岡新聞」もその例にならって、書評欄がありました。

ふと、県内週間ベストセラーランキングを見たら、その上位に『静岡ルール 静岡のんびりライフを楽しむための49のルール』(中経出版)というのがあったので、気になってちょっと手にとってみたのです。

静岡ルール<ルールシリーズ> (中経出版)

静岡ルール<ルールシリーズ> (中経出版)

要するに、地元”あるある”本ですね。
交通編、買い物編、食べ物編といったジャンル分けをして、それぞれでご当地あるあるネタをあげてました。

「しぞーか」は横に広い県なので(新幹線で西に行く人たちには、「広すぎるだろ」とよく文句を言われる)、東・西・中央とでは、文化や気風がけっこう異なる。読みながら、「ふうん、そうなんだ」と他県のような感覚を覚えることもしばしば。
ま、それこそ他県の方には、どーでもいいんですけど(笑)。

中身をチラ見すると。
交通編では、

  • 「鉄オタ」の聖地か。(SLもあるし、JR飯田線秘境駅もあれば、JR東海の浜松工場もあるし)
  • 国道150号は「いちごライン」、国道1号は「こくいち」という(「こくいち」は言います言います)。

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買い物編

  • 浜松は、ショッピングモールの激戦区。(ぼくは静岡市内の人間なので、ふうんという感じ)。
  • 七間町から映画館が移ったのはちょっとサビシイ。(これは、ある世代より上の人間にしか解らない感覚じゃないの? よく取り上げたなあ)

食べ物編

  • はんぺんは黒い。(要するに、つみれの一種なんです)
  • 「さわやか」のげんこつハンバーグが時々無性に食べたくなる。(ぼくは「ステーキのあさくま」なんですが、どうでしょう)。
  • お土産で迷ったらやっぱり「うなぎパイ」。(ザ・定番です)。
  • 浜松では、生餃子をよく買う店が決まっている。消費量もトップクラス。(宇都宮と競り合っている)。

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街なか編

  • 富士川、大井川が、県の「東・中・西」の分かれ目。(そのとーり)。
  • 富士山は「登る」より「見る」もの。(だと思います)。

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言葉・人間関係編

  • 「ばか」はバカにしているのではない。(形容詞の最上級をあらわします)。
  • 語尾は、半疑問形。「ら?」「だら?」「~っけか?」 (静岡の訛りは一発で嗅ぎ分けられます、わたくし)。
  • 浜松は、鈴木さんが日本一住んでいる。静岡は、望月さん、御殿場は、勝俣さん。(そんなに意識してなかったですけどね)

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生活あれこれ編

一読、よく調べている感じがしました。
ですが、というのも変ですが、この本を”より”楽しめるのは、県内の人というより、静岡県出身で他県在住者という気がしますがどうでしょう。

同日付の他紙面の時評欄だったか、静岡駅は、新幹線が止まる政令指定都市のなかで唯一のぞみが通過する駅だ、しかもひかりもそんなに頻繁に停車するわけでもない、そのためにおれは仕事が終わっても(ひかりを一本でも乗り過ごすと)、家でくつろぐ時間が削られてしまうのだ、というような文句をいってるおじさんがいまして、その方の言い分にふむふむと納得しつつも、そのイライラ感を県内の人に表明しても、その感覚が解るのはけっきょく県外の人なんだろうなと思った次第。
つまり、「他者目線」を持っている人のほうが、この本を楽しめるのではないかと、まあそういうことを言いたいわけです、はい。

このシリーズは、ほかに東京、大阪、名古屋、沖縄、博多、北海道、京都、広島、神戸、仙台、埼玉の版が出版されているとか。
夏休み、地元ネタでクスっと笑ってみてください。