読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

積ん読王の 自由画帖

〈読み、考え、旅をし、見て、話して、書く〉同時代ノート。

【芥川賞直木賞予想 #155-9】 第155回芥川賞直木賞の代表選評を楽しむ

第155回芥川賞直木賞の銓衡が終わりました。 各賞の代表選評も掲載されていまして、余韻を楽しんでいます。www.sankei.com www.sankei.com芥川賞候補はまさしく力作揃いで、読んでいるこちらとしてはとても楽しめました。 一方で、直木賞は、例年になく盛り…

【芥川賞直木賞予想 #155-8】 第155回芥川賞直木賞決定!オメデトウございました。

第155回芥川賞直木賞銓衡会の結果は、以下の結果となりました。芥川賞は、 村田沙耶香「コンビニ人間」(文學界6月号)、 直木賞は、 荻原浩『海の見える理髪店』(集英社) です。受賞者のみなさん、大変御目出度うございます。 これからのご健筆を祈念いた…

【芥川賞直木賞予想 #155-7】 第155回芥川賞直木賞当落予想します

ということで、今回もまた直木賞をきちんと読まぬままに、今日まできたのでした(ToT)ちなみに今回第155回直木賞候補作は以下の通り。 伊藤潤『天下人の茶』 荻原浩『海の見える理髪店』 門井慶喜『家康、江戸を建てる』 原田マハ『暗幕のゲルニカ』 湊かなえ…

【芥川賞直木賞予想 #155-7】高橋弘希「短冊流し」を読んでみた

綾音が熱を出したのは七月初旬のことだった。 その日、綾音と私と一緒に朝飯を食べていたが、頭が痛いと言い、茶碗の半分ほど残した。綾音の手を握ってみると、少し熱を持っている。しかし体温計で計ってみると、三六度八分の微熱しかない。やや下痢もあった…

【芥川賞直木賞予想 #155-6】崔実「ジニのパズル」を読んでみた

だけど学校ってのは本当に残酷なところだ。いや、学校というよりは、この世界なのだと思うけど、授業はこの世界と同じように進んだ。 今年の群像新人文学賞受賞作にして、芥川賞候補作。新人賞の選評では、銓衡委員は絶賛している。新人賞発表は2016.6月号で…

【芥川賞直木賞予想 #155-5】山崎ナオコーラ「美しい距離」を読んでみた

※ネタバレあり 星が動いている。惑星の軌道は歪む。太陽も位置をずらす。宇宙の膨張によって、恒星も少しずつ移動しているのだ。宇宙は広がっていき、星と星との間はいつも離れ続ける。すべてのものが動いている。 動きは面白い。動きに焦点を合わせると、「…

【芥川賞直木賞予想 #155-4】村田沙耶香「コンビニ人間」を読んでみた

※ネタバレあり コンビニエンスストアは、音で満ちている。客が入ってくるチャイムの音に、店内を流れる有線放送で新商品を宣伝するアイドルの声。店員の掛け声に、バーコードをスキャンする音。カゴに者を入れる音、パンの袋が握られる音に店内を歩き回るヒ…

【芥川賞直木賞予想 #155-3】荻原浩『海の見える理髪店』を読んでみた

※ネタバレあり 直木賞候補作の1発目は、荻原浩『海の見える理髪店』(集英社)を読みました。*短編集です。「家族」をテーマとした6編がおさめられていて、父と息子、夫と妻、祖父母、両親とわたし・・・。6つの家族は当たり前の関係にいるけれど、それは…

【芥川賞直木賞予想 #155-2】今村夏子「あひる」を読んでみた

夏至、ですね。 もう1年の半分が過ぎようとしています。ぼくの予定も早くも11月くらいまで埋まってきていますね(^^; タイトルも変えました。 猿臂は、えんぴ、と読みます。猿の腕、の意味です。さて。芥川賞直木賞ひとり祭りです。芥川賞候補のひとつ、今村…

【芥川賞直木賞予想 #155-1】 第155回芥川賞直木賞当落予想をはじめます

恒例の芥川賞直木賞銓衡。迎えて第155回目です。 その候補作が出揃いました。文藝春秋|各賞紹介|芥川賞 文藝春秋|各賞紹介|直木賞文藝愛好家の末席に列する一人として、今回も「勝手に銓衡ウォッチ」していきます。 前回第154回では、敢えて大穴を狙って…

【芥川賞直木賞予想 #154-6】受賞者のみなさん おめでとうございます。次回夏を楽しみにしましょう

第154回芥川賞直木賞銓衡会の結果は、以下の結果となりました。芥川賞は、 滝口悠生「死んでいない者」(文學界12月号) 本谷有希子「異類婚姻譚(いるいこんいんたん)」(群像11月号) 直木賞は、 青山文平『つまをめとらば』 です。受賞者のみなさん、大変…

【芥川賞直木賞予想 #154-5】2016年第154回直木賞を予想します

いよいよ明日1/19は、第154回芥川賞直木賞銓衡会。 ということで、芥川賞の予想につづき、直木賞の予想を立ててみます。 thx.hateblo.jp候補作は、すんません1作しか読み切っておらず、2作はざっくりと眺めただけという体たらく。がはは。 その上でズバリ予…

【芥川賞直木賞予想#154-4】2016年 第154回芥川賞を予想します

第154回芥川賞候補作をすべて読み切りました。 おさらいですが、候補作は以下の通りです。 加藤秀行「シェア」(文學界10月号) 滝口悠生「死んでいない者」(文學界12月号) 松波太郎「ホモサピエンスの瞬間」(文學界10月号) 本谷有希子「異類婚姻譚(い…

【芥川賞直木賞予想 #154-3】ずんずん候補作を読む

帰省した方が自分の時間があるのだろうと思っていたら、案外自宅でゴロゴロできる時間がとれると知った年末。 2015年も、もうすぐ暮れますね。 お陰様で、候補作の読破もだいたい快調です。芥川賞候補で言いますと、先日は滝口悠生「死んでいない者」を読み…

【芥川賞直木賞予想 #154-2】それぞれの候補作を一作ずつ読んでみた

12/21に発表になってから、コツコツと読んでいます。今回は両賞合わせて11作品。すべて読めるかどうか自信がなく、ひとまず芥川賞候補作はすべて読もうと思っています。んが、図書館から文芸誌を借りるのに時間がかかっているので、ひとまず直木賞も読んでみ…

【芥川賞直木賞予想 #154-1】 第154回芥川賞直木賞当落予想をはじめます

恒例の芥川賞直木賞銓衡。迎えて第154回目です。 その候補作が出揃いました。 文藝春秋|各賞紹介|芥川賞 文藝春秋|各賞紹介|直木賞 今回も「勝手に銓衡ウォッチ」していきます。 前回第153回では、記憶も新しいですが、又吉直樹『火花』がめでたく芥川賞…

【明日への本棚 #163】「文藝春秋」2015.9月号は、芥川賞選評目当てで買いました

「文藝春秋」2015.9月号。芥川賞2作の全文掲載号。うむ、初読の向きにはお買い得。 だが、ぼくは2作ともに既読なので、買う意味を見いだすといったら、銓衡会の選評くらいか。 ではその他はと目次を眺めると、戦後70年の8月発売号にしては、その他の記事…

芥川賞直木賞勝手にウォッチクロニクル #6 (結果篇)第153回芥川賞直木賞銓衡結果です

既報のとおり、第153回芥川賞直木賞銓衡会がひらかれ、受賞作が発表されました。 芥川賞は、又吉直樹『火花』、羽田圭介『スクラップ・アンド・ビルド』のダブル受賞! 直木賞は、東山彰良氏『流』が受賞。ピース又吉直樹「火花」が芥川賞 お笑いタレント初…

芥川賞直木賞勝手にウォッチクロニクル #5 (予想篇)いよいよ、第153回芥川賞直木賞銓衡会です

台風接近、安保国会、新国立競技場問題、ギリシャ債務といろいろとありますが、今夜は第153回芥川賞直木賞銓衡会です。■予想篇 ぼくの予想は、ここに書きました。芥川賞直木賞 勝手にウォッチクロニクル #3 第153回芥川賞候補作、すべて読み切りました - 積…

芥川賞直木賞 勝手にウォッチクロニクル #3 第153回芥川賞候補作、すべて読み切りました

というわけで、芥川賞候補作6作品を、なんとかすべて読み終えました。 先日、3作品を読んだ時点で、こんな評価をしています。芥川賞直木賞 勝手にウォッチクロニクル #2 ひとまず芥川賞3作品の暫定単純評価。 - 積ん読王のきまぐれ本棚通信thx.hateblo.jp又…

芥川賞直木賞 勝手にウォッチクロニクル #2 ひとまず芥川賞3作品の暫定単純評価。

芥川賞直木賞候補作を、せっせと読んでいます。 本人の意識のわりには、なかなか進んでいないのですが。芥川賞の候補作は図書館から借りている文芸誌が多いので、さきに読んでしまおうかと。ここまでで、3作品を読みました。 まず手にしたのが、滝口悠生「…

【明日への本棚 #142】芥川賞直木賞選考トークバトルをしようかと

梅雨の最中に、鬱陶しい本の山。。。 第153回芥川賞直木賞選考会が、7/16に開かれます。その日、積ん読王と畏友である書評ライターさんとが、みなさんのまえで、選考予想をめぐって熱いライブトークをかわすことになりました。 詳しくは、後日ご案内いたしま…

芥川賞直木賞 勝手にウォッチクロニクル #1

第153回芥川賞直木賞の候補作が発表されたので、銓衡会がある7/16まで、不定期ながら候補作を読んだり、周辺情報をウォッチしたりしていこうと思います。ま、好き勝手に楽しませてもらいます。第153回芥川賞、直木賞 候補作品決定! 又吉直樹「火花」も芥川…

【明日への本棚 #138】永井龍男『回想の芥川・直木賞』で知る、やっぱり昔から芥川賞決定は騒々しかった

芥川賞直木賞のエピソード本といえば、手元にあったのは永井龍男『回想の芥川・直木賞』(文春文庫)。回想の芥川・直木賞 (文春文庫 (289‐1))作者: 永井龍男出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1982/07メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (3…

【明日への本棚 #137】 第153回芥川賞直木賞候補、出揃う

今夏もやってきました、芥川賞直木賞の銓衡。第153回目です。 7/16に銓衡委員会が開かれます。今回は、あの又吉直樹『火花』がノミネートされています。三島賞逃して、芥川賞狙いかよ、と冷たい視線をぶつけてみます。 今回の芥川賞候補作は、「新潮」か「文…

【きま本 #18】「文藝春秋」特別号。芥川賞発表のあとは、選評が楽しみ楽しみ

「文藝春秋」2015.3月特別号。 先日発表になった、芥川賞受賞作全文掲載号です。 ご存知のように、第152回芥川賞は小野正嗣『九年前の祈り』が受賞されました。 個人的には、今回の銓衡予想は大ハズレ。ぼくのこの作品にたいする評価は、下から2番目でした…

【刺さる読書・番外編】 第151回芥川賞直木賞候補作の予想と結果

結果予想 今夜の、第151回の芥川賞直木賞銓衡会が開かれます。 ぼくなりの受賞作予想をあげておきます。◆芥川賞 柴崎さん本命で、横山さんとのダブル受賞はあるかもしれない。戌井さんは厳しいと思うけどな。 ◎柴崎友香「春の庭」(文學界6月号) ○横山悠…

【らじおトーク】第89回「第151回芥川賞直木賞を(よまずに)予想する!」の巻

W杯決勝の余韻のさなかに失礼します。 今週なかばにある、第151回芥川賞直木賞の銓衡結果予想について、恒例 ホンの駄話「本棚らじお。」です。今回の候補作は、こちら。 http://thx.hateblo.jp/entry/20140626/1403767864前回はずいぶんと意気込んで読んだ…

【刺さる読書#024】柴崎友香「春の庭」( 第151回芥川賞直木賞候補作を読んでみる #2)

柴崎友香「春の庭」(「文學界」2014.6月号所収)、読了。文学界 2012年 06月号 [雑誌]出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/05/07メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 46回この商品を含むブログ (4件) を見る主人公の太郎は元美容師で、しばらくまえに離婚…

【刺さる読書023】戌井昭人「どろにやいと」( 第151回芥川賞直木賞候補作を読んでみる #1)

戌井昭人「どろにやいと」(「群像」2014.1月号所収)、読了。ようやく手元に届いた、第151回芥川賞候補作の一編。 この作家を読むのは二度目。芥川賞候補には、今回のなかでは最多の5回ノミネート。 前回読んだのはたしか『すっぽん心中』だったが、え…

【刺さる読書・番外編】 第151回芥川賞直木賞候補作を読んでみる #0

<芥川賞と直木賞の候補作発表される> http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140620/k10015362341000.html 第151回の芥川賞と直木賞の候補作が20日に発表され、このうち芥川賞は、漫画家としても活躍する小林エリカさんや、デビュー作が文芸誌の新人賞を…