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積ん読王の 自由画帖

〈読み、考え、旅をし、見て、話して、書く〉同時代ノート。

日本の終戦は9月2日 、せっかくなので「ポツダム宣言」を読んでみた

台風が去って(といいつつ、また来ていますが)、なんだか風が少し涼しく感じられるようになりました。 とても大仰にいいますが、ぼくにとっての日本の夏は戦争とか死者を意識させる季節で、おそらくはその感覚はぼくだけのものではないでしょう。戦争を軸と…

あれからまだ100年も経っていない ~今週のお題「防災の日」に読む一冊

今週のお題「防災の日」。今日は9.1。防災の日ですので、チョイと「お題」にのっかってみました。 が、正直に言いますがさしたる意見もなにもあるわけでなく、仕方ないのでちょうど1年前に投稿した、ある本の感想を再掲します。正午二分前 (ハヤカワ・ノンフ…

「シン・ゴジラ」でうっとりした、「エヴァ明朝」の文字たち

ようやく、「シン・ゴジラ」を観ることができました。 SNSなんぞで「行ってきました」「観てきました」という投稿につづいて、みなさんの魂の震えを目にするたびに、パーティ会場で壁ぎわに追いやられている気がしたものでした。 が、昨夜フライデーナイト、…

【サンヤツデイリー #48】血は争えない ~『北朝鮮王朝成立秘史』

林隠『北朝鮮王朝成立秘史 金日成正伝』(自由社)。第7回朝鮮労朝鮮労働党大会が、平壌で開会した。 36年振りという。初日は金正恩第一書記がスーツで決めてご挨拶。おじいちゃんは、どんな思いで孫の姿を泉下からみていることだろう。おじいちゃんの若かり…

【サンヤツデイリー #14】地道に着実に ~羽生善治『才能とは続けられること』

羽生善治『才能とは続けられること』(PHP研究所)。NHKのBS放送で、10年ほどまえに放映されたインタビュー番組がある。 「100年インタビュー」 www.nhk.or.jpHPを観ていただければ解りますが、錚錚たるお歴歴。 100年という時間軸は大仰かもしれないが、…

【デイリーサンヤツ #1】春分の日から ~『増補版 角川映画1976-1986』

今日は、春分の日。 春分の日は「自然をたたえ慈しむ日」として、国民の祝日になったとか。 もともと、春分の日には五穀豊穣を祈るものであり、一方の 秋分の日は、その結果として、実りある収穫に感謝する習わしがあります。皇室行事もありますね。■ という…

「元気があれば何でもできる」~花田紀凱編集長の新雑誌創刊に期待します

一読、驚いた(笑)。 www.sankei.com御年73歳、新天地また雑誌を創刊するというから、そのバイタリティにただ脱帽。 雑誌編集長で長く務めたのは山本夏彦ではないかと思うが、花田さんは「80歳までは編集長をやりたい」という話をしていた。 ほんとうに、雑…

【耽読の頁】「本の雑誌」がつくる、「全日本評伝全集全34巻」

「本の雑誌」で特集企画、もし評伝全集(国内)をつくるとしたらこんなラインナップになる、というリスト。www.amazon.co.jp ・政治経済系 立花隆『田中角栄研究全記録』(講談社文庫) 魚住昭『野中広務 権力と差別』(講談社文庫) 城山三郎『粗にして野だ…

【書架 #205】師走に思い出すこの1冊 ~カポーティ『冷血』

12月になると、なぜかこの小説を思い出す。 昔書いた感想文をサルベージ。 * トルーマン・カポーティ『冷血』(佐々田雅子訳、新潮文庫)、読了。http://news.mynavi.jp/news/2014/02/05/512/ 冷血 (新潮文庫)作者: トルーマンカポーティ,佐々田雅子出版社/…

【読む #181】御手洗瑞子『気仙沼ニッティング物語』に感じる、幸福な時間の流れ

御手洗瑞子『気仙沼ニッティング物語』(新潮社)。東日本大震災のあと、糸井重里は宮城の気仙沼に「ほぼ日」支社を立ち上げた。 そこから生まれた、「気仙沼『フィッシャーマンズニット』プロジェクト。 イトイです。 気仙沼で「手編みニット」を仕事にして…

【書架ノート #177】『正午二分前』で描かれた関東大震災から、まだ100年も経っていない

ノエル・F・ブッシュ『正午二分前 外国人記者の見た関東大震災』(向後英一訳、早川書房)、読了。1967年ハヤカワ文庫版の修正・再編集版。 防災の日ということもあって、関東大震災ものを読んでみた。正午二分前 (ハヤカワ・ノンフィクション・マスターピー…

【読む #174】小沢一郎インタビューで、思わず膝を打った話~「週刊新潮別冊3000号記念『黄金の昭和』探訪」

「週刊新潮別冊3000号記念『黄金の昭和』探訪」(新潮社)。経済白書が「もはや戦後ではない」と宣言したのは1966(昭和31)年のこと。 その年の2月に創刊された「週刊新潮」が、8月6日号で「3000号」の節目を迎えた。節目と簡単に言うけれど、そうそう達成…

【読む #171】藤森栄一『心の灯』、<好きなこと>を守り育てることの大切さと素晴らしさ

藤森栄一『心の灯 考古学への情熱』(筑摩書房)読了。心の灯(ひ)―考古学への情熱 (ちくま少年図書館 10)作者: 藤森栄一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1971/01メディア: 単行本この商品を含むブログを見る本書は、青少年向けに書かれた藤森栄一の自伝で…

【同時代ノート】ALS「アイス・バケツ・チャレンジ」もいいけど、ALSを知ることも大切だと教えてくれる3冊

ALS(筋萎縮性側索硬化症/amyotrophic lateral sclerosis、略称)の研究支援のために、アメリカではじまった「アイス・バケツ・チャレンジ」。 日本でも、各界の著名人が次々にアタマから氷水をかぶる動画が公開されると、瞬く間にブームになった。このチャ…

【刺さる読書 #034】杉本宏之『30歳で400億円の負債を抱えた僕が、もう一度、起業を決意した理由』で感じたい、ひとりの生きた人間の”息づかい”

杉本宏之『30歳で400億円の負債を抱えた僕が、もう一度、起業を決意した理由』(ダイヤモンド社)、読了。 いつも楽しく読ませてもらっているブログで、この本をやけに推してんなあと思ったら、こういうことでした(笑)。 起業して成功したいなら、失敗を恐…

【刺さる読書#029】本田靖春『我、拗ね者として生涯を閉ず』を読んで、「社会の木鐸」という言葉はまだ生きているのだろうかと遠い目に

本田靖春『我、拗ね者として生涯を閉ず』(Kindle版)を読了。 一読、なんでもっと早く読まなかったのかと悔いた。そのくらいに面白かった。我、拗ね者として生涯を閉ず(上) (講談社文庫)作者: 本田靖春出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/11/15メディア: …

【刺さる読書#015】 鎌倉幸子『走れ! 移動図書館』に込められた、「本のチカラ」への思い

鎌倉幸子『走れ! 移動図書館 本でよりそう復興支援』(ちくまプリマー新書)、読了。なにより、副題の「よりそう」という字句がいい。その人の横にいる、という感じがでている。押しつけがましくない。ひらがなであることが、優しさを感じさせる。走れ!移動…

【刺さる読書008】岡田哲『明治洋食事始め とんかつの誕生』を読んで知った、とんかつは単なるマネではない

岡田哲『明治洋食事始め とんかつの誕生』(講談社学術文庫)読了。明治洋食事始め――とんかつの誕生 (講談社学術文庫)作者: 岡田哲出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/07/11メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (7件) を見るとんか…

【刺さる読書007】堀越二郎『零戦』の主人公に見てとった、<好きなこと>の究極のかたち

堀越二郎『零戦 その誕生と栄光の記録』(角川文庫)読了。 宮崎駿監督作品「風立ちぬ」のモデルとなった零戦設計主任による、零戦開発エピソードである。初版は戦後20数年して書かれている。零戦 その誕生と栄光の記録 (角川文庫)作者: 堀越二郎出版社/メ…

【刺さる読書 002】斎藤健一郎『本気で5アンペア 電気の自産自消へ』を読んでみた

斎藤健一郎『本気で5アンペア 電気の自産自消へ』(コモンズ)、読了。著者は現役の朝日新聞記者で、朝日新聞デジタル版には、彼の紹介ページがある。 http://www.asahi.com/sns/reporter/saito_kenichiro.html本気で5アンペア: 電気の自産自消作者: 斎藤健…