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積ん読王の 自由画帖

〈読み、考え、旅をし、見て、話して、書く〉同時代ノート。

『途派文芸集』、かわった本をみつけた

帰り道に銀座のブックファーストに立ち寄ったら、こんな本をみつけた。見慣れない版元だなと、手にとってみる。途派文芸集第一巻作者: 田丸雅智,佐藤文香,島田潤一郎,荻野直人,三川祐,苅谷崇之,山本和之出版社/メーカー: パブリック・ブレイン発売日: 2016/1…

横溝正史のブーム ~面白い小説を見つけるために #6

ルパン(モーリス・ルブラン)から、江戸川乱歩(じっさいには読書体験はなかったのだが)と来たが、ここで横溝正史に触れておく。 thx.hateblo.jp横溝正史作品もまた、ぼくは読んでいない。正確に言うと、何冊か手にとったんだけど難しすぎて歯が立たなかっ…

読書芸人大賞作品をすべて読んでみることにしたw

しばらく前に、読書芸人大賞にちょっとだけ触れました。 thx.hateblo.jp結局、大賞は芸人さんたちが推薦した作品がすべて大賞になる、という結果だったということです。■大賞作品祐介作者: 尾崎世界観出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2016/06/29メディア: …

回想の江戸川乱歩 (2) ~面白い小説を見つけるために #4

小林信彦『回想の江戸川乱歩』(光文社文庫)の話を続ける(はてなのAmazonリンクではなぜか文春文庫版しかヒットしない。光文社文庫版はもう絶版ということか)。回想の江戸川乱歩 (文春文庫)作者: 小林信彦出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1997/05メディ…

回想の江戸川乱歩 (1) ~面白い小説を見つけるために #3

前回まで。 thx.hateblo.jp 先日、読書会が終わった後の懇親会でのこと。参加者の方たちと、小学生のときには何を読んでいたかという話に、たまたまなった。 参加者は、みなさん30代、ぼくより10歳は若い。 口から出てきたのは、やはりというか、ドイルと乱…

ジュブナイルの思い出 ~面白い小説を見つけるために #1

初秋の休日。 本棚を漁っていたら、こんな一文に出くわした。 僕が最初に本を詠み始めた時、といっても絵本類の段階を抜きにして考えると、小学校入学の少し前からだったと思う。最初は、他の誰もがそうであるように、僕も童話の類にとりついた。 (中略) …

村上春樹の短編「沈黙」の朗読を聴く

先日、地元で毎月開かれている読書会「ブックトークカフェ」に参加してきました。 http://everevo.com/event/32570テーマは「こわい本」です。 「こわい本」をみんなで持ちよってみようということですね。 キモとなるのは「こわい」とはどういう意味と解釈す…

太宰治『人間失格』を、はじめて読んでみた(2)

太宰治『人間失格』のつづき。 thx.hateblo.jpこの小説は、主人公・大庭葉蔵の手記というかたちをとって進む。 幼年期から「第一の手記」としてはじまり、青年期の「第三の手記」で終わる。前後には、第三者の視点で書かれた「はしがき」と「あとがき」が配…

太宰治『人間失格』を、はじめて読んでみた(1)

驟雨というのには、激しすぎる雨が通り過ぎていきました。 その後には、むっくりと入道雲が起き上がっていました。夏の空ですね。** 太宰に関しては、何を書いても、石が飛んでくるという気がする。これは、ぼくが臆病だから、とか、被害者妄想の気味があ…

【芥川賞直木賞予想 #155-8】 第155回芥川賞直木賞決定!オメデトウございました。

第155回芥川賞直木賞銓衡会の結果は、以下の結果となりました。芥川賞は、 村田沙耶香「コンビニ人間」(文學界6月号)、 直木賞は、 荻原浩『海の見える理髪店』(集英社) です。受賞者のみなさん、大変御目出度うございます。 これからのご健筆を祈念いた…

【芥川賞直木賞予想 #155-7】 第155回芥川賞直木賞当落予想します

ということで、今回もまた直木賞をきちんと読まぬままに、今日まできたのでした(ToT)ちなみに今回第155回直木賞候補作は以下の通り。 伊藤潤『天下人の茶』 荻原浩『海の見える理髪店』 門井慶喜『家康、江戸を建てる』 原田マハ『暗幕のゲルニカ』 湊かなえ…

【芥川賞直木賞予想 #155-7】高橋弘希「短冊流し」を読んでみた

綾音が熱を出したのは七月初旬のことだった。 その日、綾音と私と一緒に朝飯を食べていたが、頭が痛いと言い、茶碗の半分ほど残した。綾音の手を握ってみると、少し熱を持っている。しかし体温計で計ってみると、三六度八分の微熱しかない。やや下痢もあった…

【芥川賞直木賞予想 #155-6】崔実「ジニのパズル」を読んでみた

だけど学校ってのは本当に残酷なところだ。いや、学校というよりは、この世界なのだと思うけど、授業はこの世界と同じように進んだ。 今年の群像新人文学賞受賞作にして、芥川賞候補作。新人賞の選評では、銓衡委員は絶賛している。新人賞発表は2016.6月号で…

【芥川賞直木賞予想 #155-5】山崎ナオコーラ「美しい距離」を読んでみた

※ネタバレあり 星が動いている。惑星の軌道は歪む。太陽も位置をずらす。宇宙の膨張によって、恒星も少しずつ移動しているのだ。宇宙は広がっていき、星と星との間はいつも離れ続ける。すべてのものが動いている。 動きは面白い。動きに焦点を合わせると、「…

【芥川賞直木賞予想 #155-4】村田沙耶香「コンビニ人間」を読んでみた

※ネタバレあり コンビニエンスストアは、音で満ちている。客が入ってくるチャイムの音に、店内を流れる有線放送で新商品を宣伝するアイドルの声。店員の掛け声に、バーコードをスキャンする音。カゴに者を入れる音、パンの袋が握られる音に店内を歩き回るヒ…

【芥川賞直木賞予想 #155-3】荻原浩『海の見える理髪店』を読んでみた

※ネタバレあり 直木賞候補作の1発目は、荻原浩『海の見える理髪店』(集英社)を読みました。*短編集です。「家族」をテーマとした6編がおさめられていて、父と息子、夫と妻、祖父母、両親とわたし・・・。6つの家族は当たり前の関係にいるけれど、それは…

【サンヤツデイリー #47】女優という「業」 ~清水邦夫『楽屋』

清水邦夫『署名人/ぼくらは生れ変わった木の葉のように/楽屋』(ハヤカワ演劇文庫)。地元の畏友である演出家が公演するので、その前に読んでおこうとしたら、 ちょっとちょっと、どこにも置いてないのよ、この本! Amazonも品切れ入荷待ちだし。 なので、…

【サンヤツデイリー #27】ぱくぱく ~せきゆうこ『もっとぱくっ』

せきゆうこ『もっとぱくっ』(小学館)。娘の保育園で見つけた、何でもぱくぱく食べちゃうぱくちゃんのお話。 あらゆるモノをぱくぱく食べちゃう不思議な生きもの、ぱくちゃん。 元気な彼女(?)が、季節の美味しいモノをたくさん食べるお話です。 「おはな…

【本棚らじお。セレクション】『坊ちゃん』へのオマージュ ~小林信彦『うらなり』を読む

らじおトークセレクション、お送りします 那古野のホンちゃんと武蔵小椙のブンちゃんが、ほぼ行き当たりばったりで文芸シーンをダベる文藝駄話「本棚らじお。」。 「本棚らじお。」 http://www.voiceblog.jp/hondanaradio/4回目は、小林信彦の『うらなり』(…

【カラマーゾフの習慣 #5】スメルジャコフ登場

前回まで。 thx.hateblo.jpそれにしても、修道院でのアリョーシャとラキーチン(アリョーシャの学友とでも言おうか)の会話は、はずんでいました。 というより、このくだり、明らかにドストエフスキー自体が愉しんでいるみたいな感じです。ここまで、展開と…

【本棚らじお。セレクション】「漱石『坊ちゃん』を読む」の巻

らじおトークセレクション、お送りします 那古野のホンちゃんと武蔵小椙のブンちゃんが、ほぼ行き当たりばったりで文芸シーンをダベる文藝駄話「本棚らじお。」。 「本棚らじお。」 http://www.voiceblog.jp/hondanaradio/3回目は、夏目漱石の代表作『坊ちゃ…

【本棚らじお。セレクション】村上春樹『中国行きのスロウ・ボート』を読んだよ

らじおトークセレクション、お送りします ということで、那古野のホンちゃんと川崎のブンちゃんが、ほぼ行き当たりばったりで文芸シーンをダベる文藝駄話「本棚らじお。」。 「本棚らじお。」 http://www.voiceblog.jp/hondanaradio/こつこつ4年目くらいにな…

【#212】クリスマスを彩る小説 #4 ~カポーティ『クリスマスの思い出』

クリスマスを彩る小説の最後は、トルーマン・カポーティ「クリスマスの思い出」。 ここを過ぎれば一気に年の瀬だが、年末年始を迎えても「季節感」がないと感じることの理由のひとつは、われわれがハレの日のために手間ヒマをかけなくなったことにあるのでは…

【#211】クリスマスを彩る小説 #3 ~ディケンズ『クリスマス・キャロル』

クリスマスプレゼント第3弾は、チャールズ・ディケンズ『クリスマス・キャロル』(池央耿訳、光文社古典新訳文庫)。題名だけは知っているけど、読んでないという方も多いのではないか。ディケンズはこの中編小説で世界的に有名になったという。クリスマスキ…

【#210】クリスマスを彩る小説 #2 ~ O・ヘンリー「賢者の贈り物」

クリスマスプレゼント第2弾。も一度、O・ヘンリーの短編から。 「賢者の贈り物」(小川高義訳、新潮文庫)読了。クリスマスといえば、いつも思い出す短編はカポーティでもディケンズでもなく、O・ヘンリーの「賢者の贈り物」(1906年作)である。1906年と…

【#209】クリスマスを彩る小説 #1 ~ O・ヘンリー「幻の混合酒」

クリスマスもあと少し、ということで、積ん読王からのささやかなプレゼント。 まずは、数あるO・ヘンリーの短編から、「幻の混合酒」(『1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編 』[光文社古典新訳文庫]所収)。毎年年末近くになると、つい手が伸びる本がある。 …

また「夜明けのコーヒー」が飲みたくなりました ~さよなら、野坂昭如さん

そんなことはないと解っているはずなのに、この人放っておいたらずっと生きてるんじゃないかと思わせる御仁がいる。 野坂昭如は、ぼくにとってそんなひとりだった。その野坂さんが、逝ってしまった。野坂昭如というと、ここんところは『火垂るの墓』の・・・…

【書架 #201】『クオ・ワディス』のミュージカルを観てきました!

ミュージカル「何処へ行く」を観てました。www.t1010.jp原作となったのは、シェンキェーヴィチ『クオ・ワディス』(岩波文庫)です。上中下巻3巻ありますね(^^; 本はひとまず買いましたが、けっきょく見終わった後までページをめくりませんでした。ま、積ん…

【書架 #200】「幽霊塔へようこそ展」を見てきました!

三鷹の森ジブリ美術館に出かけてきました。 お目当てのひとつは、「幽霊塔へようこそ展」。www.ghibli-museum.jp館内中央ホールには、宮崎監督デザインによる大きな「時計塔」があります(館内は撮影禁止)。 その塔にある螺旋階段をのぼっていくと展示室が…

【書架 #194】講談社の文庫新レーベル、「講談社タイガ文庫」をのぞく

森博嗣『彼女は一人で歩くのか?』(講談社タイガ文庫)。講談社の新しい文庫レーベルです。 講談社ノベルスの兄弟レーベル「講談社タイガ」です。 日々の生活に小説がないと生きていけない小説愛好家のみなさんに愛され、長く読み継いでいただけるレーベル…

【書架 #191】五郎さんはますます大食漢になっていた(笑) ~『孤独のグルメ2』

久住昌之・谷口ジロー『孤独のグルメ2』(扶桑社)。いやあ、18年ぶりですか。 テレビではseason5までいっているというのに。www.tv-tokyo.co.jp五郎(主人公の井之頭五郎)さんが、少し憂鬱な面持ちの表紙絵。前作はそうでもなかったと思ったが。たっぷり…

【読む #185】 筒井康隆「おそらく最後の長編」を、秋の夜長に愉しみました

筒井康隆「モナドの領域」(「新潮」2015.10月号)。シルバーウィークも一段落、今日明日2連休をとられた方もいらっしゃるのでは?いつも連休にさしかかると、あれも読もうこれも読もうと目の前に積んでおきますが、ま、そのまま積ん読になるわけでして(涙…

【読む #184】片岡義男の全作品電子書籍化がはじまった

片岡義男『彼のオートバイ、彼女の島』(VOYAGER)。片岡義男の「全作品電子書籍化計画」がはじまった、そうである。というか、とっくにはじまっているみたい。彼の作品は、小説だけでも580作もあるそうで、それに写真集とか評論、エッセイを加えたらとんで…

【読む #180】ミステリ通が羨ましい1冊~小林泰三『記憶破断者』

小林泰三『記憶破断者』(幻冬舎)。こういう本を手にしたときに、ミステリを読み慣れていないのはしんどいなと思います。 んじゃ読まなきゃいいんですけど、すこし前にこの作者の『アリス殺し』を読んで、訳が解らないなりに、その壮大なスケールに驚いたの…

【書架ノート #172】『ハムレット』にみる、父親から息子への「手向けの言葉」

引いたのは、シェイクスピア『ハムレット』の一節。 宰相ポローニアスから、旅立たんとする息子レアティーズへのはなむけの言葉だ。ポローニアスは、ハムレットの恋人・オフィーリアの父であり、レアティーズはオフィーリアの兄である。 さあ、父からの祝福…

【書架ノート #170】胃痛がして、関川夏央『豪雨の前兆』を引っ張りだしてきた

関川夏央『豪雨の前兆』(文春文庫)。夏バテか夏風邪か、一昨日からどうも胃のあたりがヘンだなと思っていたら、通勤途中で吐いてしまい、急性胃腸炎と診断された。 とにかく胃がむかむかして気分が良くなく、ここ両日はぐったりしている。ちょうどお盆明け…

【刺さる読書 #038】柳広司『虎と月』を読んで、漢字の奥深さを改めて知りました

柳広司『虎と月』(文春文庫)、読了。 中島敦「山月記」をモチーフにしたミステリ。モチーフというか、後日談といってもいいか。虎と月 (文春文庫)作者: 柳広司出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/01/04メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見…

【刺さる読書 #37】アガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった』を読み終わったら、怖くなってついあたりを見回してしまった 2@.2@.

ネタバレあります。アガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった(AND THEN THERE WERE NONE)』(青木久惠訳、ハヤカワ文庫)、読了。いわゆる「クリスティ文庫」*1もkindle版でたくさんででいるが、これらは新訳版なんだろうか。そして誰もいなくなった (…

【刺さる読書 #035】カフカ『変身』でわかった、古典はエンターテインメントだよ

お盆の時期でお休みの方も多いので、ここしばらくはエンターテインメントの作品の感想文をあげることにします。 ネタバレ記述あり。ということで、まずはフランツ・カフカ「変身」(丘澤静也訳、光文社古典新訳文庫『変身、掟、その他2篇』所収)。 はじめ…

【刺さる読書#028】小林泰三『アリス殺し』はホラーっぽいミステリで夏向きかしら

例によって、ネタバレっぽい記述あり*1。小林泰三『アリス殺し』(東京創元社)、読了*2。2014年度の「このミステリーがすごい!」4位作品。こういうランキングでは、4、5、6位に位置づけられるという中途半端さが個人的には愛おしい。アリス殺し (創元クラ…

【書架ノート】ゴジラ日本上陸!(夕刊ゴジラより)

【サンフランシスコ(アメリカ)=本紙特電】ハワイ・ホノルル国際空港をはじめホノルル市内に多大な損害をもたらした巨大怪獣が、アメリカ西海岸に出現した。 サンフランシスコ湾から浮上した怪獣は「GODZILLA(ゴジラ)」と呼ばれている。 上陸阻…

【刺さる読書#025】直木賞受賞作『下町ロケット』読んで、気になったあのシーンの数々

池井戸潤『下町ロケット』(小学館文庫)、読了。昨夜の読書会の課題テキスト。ぼくはこの作者の作品、初読でした。第145回直木賞受賞作で、累計100万部突破(/""-"") というから、詳述は省きました。下町ロケット (小学館文庫)作者: 池井戸潤出版社/メ…

【刺さる読書#024】柴崎友香「春の庭」( 第151回芥川賞直木賞候補作を読んでみる #2)

柴崎友香「春の庭」(「文學界」2014.6月号所収)、読了。文学界 2012年 06月号 [雑誌]出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/05/07メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 46回この商品を含むブログ (4件) を見る主人公の太郎は元美容師で、しばらくまえに離婚…

【刺さる読書023】戌井昭人「どろにやいと」( 第151回芥川賞直木賞候補作を読んでみる #1)

戌井昭人「どろにやいと」(「群像」2014.1月号所収)、読了。ようやく手元に届いた、第151回芥川賞候補作の一編。 この作家を読むのは二度目。芥川賞候補には、今回のなかでは最多の5回ノミネート。 前回読んだのはたしか『すっぽん心中』だったが、え…

【刺さる読書022】ウェルズ『タイムマシン』を読んで、120年前の想像力のたくましさに触れる

H・G・ウェルズ『タイムマシン』(光文社古典新訳文庫)読了。タイムマシン (光文社古典新訳文庫)作者: ハーバート・ジョージウェルズ,Herbert George Wells,池央耿出版社/メーカー: 光文社発売日: 2012/04/12メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含む…

【刺さる読書・番外編】 第151回芥川賞直木賞候補作を読んでみる #0

<芥川賞と直木賞の候補作発表される> http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140620/k10015362341000.html 第151回の芥川賞と直木賞の候補作が20日に発表され、このうち芥川賞は、漫画家としても活躍する小林エリカさんや、デビュー作が文芸誌の新人賞を…

【刺さる読書#014】ゴーゴリ「鼻」には、落語が似合います

*ネタバレありニコライ・ゴーゴリ「鼻」(浦雅春訳、ゴーゴリ『鼻/外套/査察官』所収、光文社古典新訳文庫)、読了。この短編、書かれたのは1833年から1835年にかけてで、発表が1836年だとか。すいぶん時間をかけている。鼻/外套/査察官 (光文社古典新訳…

【刺さる読書012】バルバラ『赤い橋の殺人』を読んで改めて感じた、古典はエンターテインメント

※ネタバレ注意※バルバラ『赤い橋の殺人』(亀谷乃里訳、光文社古典新訳文庫)、読了。 新刊で書店に並んだときに、ちらと背表紙だけは確認したが、バルバラという作者にピンとこなかったので、そのまま素通りしてしまっていた。 後で、「週刊文春」で坪内祐…

【刺さる読書003】 川端康成『片腕』は、エロ怖かった!

川端康成「片腕」、読了。 川端は、『古都』を大学のときに読んだくらいだったか。あらすじやらなんやらはすっかり忘れていて、ひらがなが多いなという印象しかない。 『雪国』も読んだはずだが同じく記憶に残っていないし、『伊豆の踊子』『眠れる美女』と…