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積ん読王の 自由画帖

〈読み、考え、旅をし、見て、話して、書く〉同時代ノート。

『途派文芸集』、かわった本をみつけた

帰り道に銀座のブックファーストに立ち寄ったら、こんな本をみつけた。見慣れない版元だなと、手にとってみる。途派文芸集第一巻作者: 田丸雅智,佐藤文香,島田潤一郎,荻野直人,三川祐,苅谷崇之,山本和之出版社/メーカー: パブリック・ブレイン発売日: 2016/1…

横溝正史のブーム ~面白い小説を見つけるために #6

ルパン(モーリス・ルブラン)から、江戸川乱歩(じっさいには読書体験はなかったのだが)と来たが、ここで横溝正史に触れておく。 thx.hateblo.jp横溝正史作品もまた、ぼくは読んでいない。正確に言うと、何冊か手にとったんだけど難しすぎて歯が立たなかっ…

見たことがないものを生みだす力とは ~小林せかいさんの『ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由』を読んで

読書会ファシリテータの穂崎(@xaqihooo)です。 「未来食堂」店主・小林せかいさんの新刊『ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由』*1(太田出版)を読みました。ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由作者: 小林せかい出版社/メーカー: 太田出…

未来食堂で読書会します!

神保町にある食堂、未来食堂に行ってきました。11:00開店で本日一番乗りです。 ■未来食堂 miraishokudo.com 日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー受賞 店主の小林せかいさんは、今年の「日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2017 食ビジネス革新賞」を昨日受賞され、そ…

明智小五郎をはじめて読んでみる ~面白い小説を見つけるために #5

なかなか江戸川乱歩から離れられないが、これでいったん最後にします。 thx.hateblo.jpふと本屋をぶらついていたら、乱歩の『怪人二十面相』が新潮文庫nexの新刊として棚に刺さっていた。タイミング良すぎだが、なにゆえに新潮文庫nex? ラノベ? あれ映画化…

読書芸人大賞作品をすべて読んでみることにしたw

しばらく前に、読書芸人大賞にちょっとだけ触れました。 thx.hateblo.jp結局、大賞は芸人さんたちが推薦した作品がすべて大賞になる、という結果だったということです。■大賞作品祐介作者: 尾崎世界観出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2016/06/29メディア: …

回想の江戸川乱歩 (2) ~面白い小説を見つけるために #4

小林信彦『回想の江戸川乱歩』(光文社文庫)の話を続ける(はてなのAmazonリンクではなぜか文春文庫版しかヒットしない。光文社文庫版はもう絶版ということか)。回想の江戸川乱歩 (文春文庫)作者: 小林信彦出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1997/05メディ…

回想の江戸川乱歩 (1) ~面白い小説を見つけるために #3

前回まで。 thx.hateblo.jp 先日、読書会が終わった後の懇親会でのこと。参加者の方たちと、小学生のときには何を読んでいたかという話に、たまたまなった。 参加者は、みなさん30代、ぼくより10歳は若い。 口から出てきたのは、やはりというか、ドイルと乱…

ジュブナイルの思い出 ~面白い小説を見つけるために #1

初秋の休日。 本棚を漁っていたら、こんな一文に出くわした。 僕が最初に本を詠み始めた時、といっても絵本類の段階を抜きにして考えると、小学校入学の少し前からだったと思う。最初は、他の誰もがそうであるように、僕も童話の類にとりついた。 (中略) …

みんなで面白がる場 ~読書会の技術

地元で、読書コミュニティをずっと企画運営している。読書会といわれる集まりだ。 今年の11月で丸5年。ほぼ月イチでやっていて、順調にいけば来春には100回達成予定。回数にこだわるわけではないけど、ひとつの区切りにはなる。 ちゃんと数えたことはないが…

村上春樹の短編「沈黙」の朗読を聴く

先日、地元で毎月開かれている読書会「ブックトークカフェ」に参加してきました。 http://everevo.com/event/32570テーマは「こわい本」です。 「こわい本」をみんなで持ちよってみようということですね。 キモとなるのは「こわい」とはどういう意味と解釈す…

日本の終戦は9月2日 、せっかくなので「ポツダム宣言」を読んでみた

台風が去って(といいつつ、また来ていますが)、なんだか風が少し涼しく感じられるようになりました。 とても大仰にいいますが、ぼくにとっての日本の夏は戦争とか死者を意識させる季節で、おそらくはその感覚はぼくだけのものではないでしょう。戦争を軸と…

あれからまだ100年も経っていない ~今週のお題「防災の日」に読む一冊

今週のお題「防災の日」。今日は9.1。防災の日ですので、チョイと「お題」にのっかってみました。 が、正直に言いますがさしたる意見もなにもあるわけでなく、仕方ないのでちょうど1年前に投稿した、ある本の感想を再掲します。正午二分前 (ハヤカワ・ノンフ…

自分に必要な〈問い〉を立てて生きていく ~西野亮廣『魔法のコンパス』を読む

本の話がつづきます。*西野亮廣『魔法のコンパス』(主婦の友社)を読みました。 著者はお笑いコンビ「キングコング」の芸人*1さんで、絵本作家でもある、みたい。この本は、彼の「思考と行動」をつづったエッセイです。ビジネスのヒント集といってもいいけ…

半分笑って、半分怒って ~阿川佐和子『強父論』を読む

阿川佐和子『強父論』(文藝春秋)を読みました。 作家・阿川弘之さんが亡くなって一年、ついにというか、とうとうというか、「追悼」本として父娘の記録がでたんですが、そもそもこれは「追悼」しているのかどうか(笑)。死者の生前をしのび、その死を悲し…

3つの円から考える、《ライフ・デフラグメンテーション》

先日ちょっと話した、アニメプロデューサー石井朋彦さんの『自分を捨てる技術』(WAVE出版)。 なかなかに面白く、つい一気読みしたい衝動に駆られてしまうんですが、ややセーブをして、今日いったん読み終わりました。thx.hateblo.jpきっと何回か読み直すこ…

没後20年。星野道夫写真展にでかけてきました

名古屋から仕事で来京している、畏友の那古野さんと一緒に、松屋銀座で開催されている、「没後20年 特別展 星野道夫の旅」を観てきました。 www.matsuya.com www3.nhk.or.jp早いもので、星野道夫が亡くなってから20年です。そういえば司馬遼太郎も亡くなって…

「シン・ゴジラ」でうっとりした、「エヴァ明朝」の文字たち

ようやく、「シン・ゴジラ」を観ることができました。 SNSなんぞで「行ってきました」「観てきました」という投稿につづいて、みなさんの魂の震えを目にするたびに、パーティ会場で壁ぎわに追いやられている気がしたものでした。 が、昨夜フライデーナイト、…

再起動するための知的デフラグ術 ~石井朋彦『自分を捨てる仕事術』を読む

「再起動するための知的デフラグ術」というのをはじめます。ほんとは「知的デフラグ術」ではなく、「教養」とか「読書術」とかにしようと思ったのですが、少し幅を持たせたテーマ設定にしてみました。**いま、アニメプロデューサー石井朋彦による『自分を…

多作の人 ~藤子・F・不二雄ミュージアムで感じたこと

リオ五輪、水泳・男子400mメドレーリレーでは日本は5位でした。卓球女子団体戦は、順調なようでなによりです。 ぼくは、伊藤美誠(いとうみま)さんが個人的に好きですね(^^)v 立ち居振る舞いが、いちいち初々しい。でも、強い。 rio.yahoo.co.jp rio.headlin…

【小さな旅】司馬遼太郎について思う二、三のこと ~安城市読書会 (2)

朝4:00くらいに起きて、選手たちの奮闘をよそに朝湯に浸かり、ホテルの朝食を食べる。8:00過ぎには安城を後にする。 リオ五輪大会2日目。 rio.yahoo-net.jp新幹線の中では、村上春樹『シドニー!』をぱらぱらと読んでいく。16年前の記事。思えば遠くに来たも…

【小さな旅】司馬遼太郎について思う二、三のこと ~安城市読書会

愛知県安城市に来ています。友人主催の読書会に参加するためです。 ちょうど出立の時間がリオデジャネイロ五輪の開会式と重なっていたので、リアルタイムには開会式自体は観られず。 そういえば、iPhoneでNHKの五輪観戦アプリをダウンロードしたことを思い出…

太宰治『人間失格』を、はじめて読んでみた(2)

太宰治『人間失格』のつづき。 thx.hateblo.jpこの小説は、主人公・大庭葉蔵の手記というかたちをとって進む。 幼年期から「第一の手記」としてはじまり、青年期の「第三の手記」で終わる。前後には、第三者の視点で書かれた「はしがき」と「あとがき」が配…

太宰治『人間失格』を、はじめて読んでみた(1)

驟雨というのには、激しすぎる雨が通り過ぎていきました。 その後には、むっくりと入道雲が起き上がっていました。夏の空ですね。** 太宰に関しては、何を書いても、石が飛んでくるという気がする。これは、ぼくが臆病だから、とか、被害者妄想の気味があ…

面白い小説を見つけるために ~又吉直樹『夜を乗り越える』を読んで

四万六千日、お暑うございます。 遅れ馳せながらに梅雨が明けましたが、その途端、そこにはぎらつく太陽がありました。休みの日は、子どもたちとせっせと外出することになるでしょう。子育ては体力勝負だと改めて思う季節です(^^;さて。 先週、ぼくがファシ…

【芥川賞直木賞予想 #155-9】 第155回芥川賞直木賞の代表選評を楽しむ

第155回芥川賞直木賞の銓衡が終わりました。 各賞の代表選評も掲載されていまして、余韻を楽しんでいます。www.sankei.com www.sankei.com芥川賞候補はまさしく力作揃いで、読んでいるこちらとしてはとても楽しめました。 一方で、直木賞は、例年になく盛り…

【芥川賞直木賞予想 #155-8】 第155回芥川賞直木賞決定!オメデトウございました。

第155回芥川賞直木賞銓衡会の結果は、以下の結果となりました。芥川賞は、 村田沙耶香「コンビニ人間」(文學界6月号)、 直木賞は、 荻原浩『海の見える理髪店』(集英社) です。受賞者のみなさん、大変御目出度うございます。 これからのご健筆を祈念いた…

【芥川賞直木賞予想 #155-7】 第155回芥川賞直木賞当落予想します

ということで、今回もまた直木賞をきちんと読まぬままに、今日まできたのでした(ToT)ちなみに今回第155回直木賞候補作は以下の通り。 伊藤潤『天下人の茶』 荻原浩『海の見える理髪店』 門井慶喜『家康、江戸を建てる』 原田マハ『暗幕のゲルニカ』 湊かなえ…

【芥川賞直木賞予想 #155-7】高橋弘希「短冊流し」を読んでみた

綾音が熱を出したのは七月初旬のことだった。 その日、綾音と私と一緒に朝飯を食べていたが、頭が痛いと言い、茶碗の半分ほど残した。綾音の手を握ってみると、少し熱を持っている。しかし体温計で計ってみると、三六度八分の微熱しかない。やや下痢もあった…

【芥川賞直木賞予想 #155-6】崔実「ジニのパズル」を読んでみた

だけど学校ってのは本当に残酷なところだ。いや、学校というよりは、この世界なのだと思うけど、授業はこの世界と同じように進んだ。 今年の群像新人文学賞受賞作にして、芥川賞候補作。新人賞の選評では、銓衡委員は絶賛している。新人賞発表は2016.6月号で…

【芥川賞直木賞予想 #155-5】山崎ナオコーラ「美しい距離」を読んでみた

※ネタバレあり 星が動いている。惑星の軌道は歪む。太陽も位置をずらす。宇宙の膨張によって、恒星も少しずつ移動しているのだ。宇宙は広がっていき、星と星との間はいつも離れ続ける。すべてのものが動いている。 動きは面白い。動きに焦点を合わせると、「…

【芥川賞直木賞予想 #155-4】村田沙耶香「コンビニ人間」を読んでみた

※ネタバレあり コンビニエンスストアは、音で満ちている。客が入ってくるチャイムの音に、店内を流れる有線放送で新商品を宣伝するアイドルの声。店員の掛け声に、バーコードをスキャンする音。カゴに者を入れる音、パンの袋が握られる音に店内を歩き回るヒ…

【芥川賞直木賞予想 #155-3】荻原浩『海の見える理髪店』を読んでみた

※ネタバレあり 直木賞候補作の1発目は、荻原浩『海の見える理髪店』(集英社)を読みました。*短編集です。「家族」をテーマとした6編がおさめられていて、父と息子、夫と妻、祖父母、両親とわたし・・・。6つの家族は当たり前の関係にいるけれど、それは…

【芥川賞直木賞予想 #155-2】今村夏子「あひる」を読んでみた

夏至、ですね。 もう1年の半分が過ぎようとしています。ぼくの予定も早くも11月くらいまで埋まってきていますね(^^; タイトルも変えました。 猿臂は、えんぴ、と読みます。猿の腕、の意味です。さて。芥川賞直木賞ひとり祭りです。芥川賞候補のひとつ、今村…

【芥川賞直木賞予想 #155-1】 第155回芥川賞直木賞当落予想をはじめます

恒例の芥川賞直木賞銓衡。迎えて第155回目です。 その候補作が出揃いました。文藝春秋|各賞紹介|芥川賞 文藝春秋|各賞紹介|直木賞文藝愛好家の末席に列する一人として、今回も「勝手に銓衡ウォッチ」していきます。 前回第154回では、敢えて大穴を狙って…

【サンヤツデイリー #48】血は争えない ~『北朝鮮王朝成立秘史』

林隠『北朝鮮王朝成立秘史 金日成正伝』(自由社)。第7回朝鮮労朝鮮労働党大会が、平壌で開会した。 36年振りという。初日は金正恩第一書記がスーツで決めてご挨拶。おじいちゃんは、どんな思いで孫の姿を泉下からみていることだろう。おじいちゃんの若かり…

【サンヤツデイリー #47】女優という「業」 ~清水邦夫『楽屋』

清水邦夫『署名人/ぼくらは生れ変わった木の葉のように/楽屋』(ハヤカワ演劇文庫)。地元の畏友である演出家が公演するので、その前に読んでおこうとしたら、 ちょっとちょっと、どこにも置いてないのよ、この本! Amazonも品切れ入荷待ちだし。 なので、…

【サンヤツデイリー #46】サラダ好きのライオンとは ~村上春樹『村上ラヂオ3』

村上春樹『村上ラヂオ3 サラダ好きのライオン』(新潮文庫)。小説家の書く小説よりも、僕はエッセイとかコラムとかのほうを、よく手にとってしまうことがあります。 たとえば、森博嗣とか保坂和志とか。小説よりもエッセイのほうに親しんじゃうんですね。 …

【サンヤツデイリー #27】ぱくぱく ~せきゆうこ『もっとぱくっ』

せきゆうこ『もっとぱくっ』(小学館)。娘の保育園で見つけた、何でもぱくぱく食べちゃうぱくちゃんのお話。 あらゆるモノをぱくぱく食べちゃう不思議な生きもの、ぱくちゃん。 元気な彼女(?)が、季節の美味しいモノをたくさん食べるお話です。 「おはな…

【サンヤツデイリー #14】地道に着実に ~羽生善治『才能とは続けられること』

羽生善治『才能とは続けられること』(PHP研究所)。NHKのBS放送で、10年ほどまえに放映されたインタビュー番組がある。 「100年インタビュー」 www.nhk.or.jpHPを観ていただければ解りますが、錚錚たるお歴歴。 100年という時間軸は大仰かもしれないが、…

【サンヤツデイリー #6】人生ボーダーレス ~ヤマザキマリ『国境のない生き方』

ヤマザキマリ『国境のない生き方』(小学館新書)。サブタイトルは「私をつくった本と旅」。あの人気漫画「テルマエ・ロマエ」の作者による、体験的人生論とある。 その言葉通り、この人の人生は「旅」だ。 旅と言うよりは、定住しないというべきかしら。 14…

【サンヤツデイリー #5】便座はどこにいったのか~椎名誠『ロシアにおけるニタリノフの便座について』

※尾籠な話注意椎名誠『ロシアにおけるニタリノフの便座について』(新潮文庫)。もう絶版かもしれません。 今年最初に開催した読書会で持ち込んだ一冊。その読書会はトイレがテーマで、参加者はトイレに関する本を一冊持参することになっていました。で、ぼ…

【サンヤツデイリー #4】手元に一冊~『使えるレファ本』

日垣隆『使えるレファ本150選』(ちくま新書)。もう手に入りにくい本になってしまいました。こういう本こそ、定期的に更新版があるとうれしいですね。「レファ本」というのは、ものを書いたり調べたりする時に役立つ辞書、事典、年鑑、白書、教科書といった…

【サンヤツデイリー #3】リーダーとは~高橋みなみ『リーダー論』

高橋みなみ『リーダー論』(講談社AKB新書)。いつの間にか「AKB新書」というのが出来上がっておりました。 ちなみに、この本はそのシリーズ2冊目。1冊目は指原莉乃さんでした。次はどなたがご担当になるのかしら。彼女がリーダーを目指したのは、そこに自分…

【サンヤツデイリー #2】春の一日~『蕪村全集』

『蕪村全集 第1巻 発句』(講談社)。春の一日(いちじつ)をあらわした一句といったら、ぼくにとってはこれ。なの花や月は東に日は西に安永3(1774)年、蕪村59歳の作です。 蕪村が、現在の神戸市灘区にある六甲山地の摩耶山を訪れたとき菜の花栽培地帯を詠…

【デイリーサンヤツ #1】春分の日から ~『増補版 角川映画1976-1986』

今日は、春分の日。 春分の日は「自然をたたえ慈しむ日」として、国民の祝日になったとか。 もともと、春分の日には五穀豊穣を祈るものであり、一方の 秋分の日は、その結果として、実りある収穫に感謝する習わしがあります。皇室行事もありますね。■ という…

■ひとりサンヤツ「デイリー積ん読王」、はじめました

2016.3.20より、読書交流会「こすぎナイトキャンパス」のfacebookページで、「積ん読王のサンヤツデイリー」という連載をはじめました。 https://www.facebook.com/ksgnightcampus/一日一冊、積ん読王の本棚から簡単に紹介していきます。 スクエアな書評では…

3.11 春を恨んだりしない

池澤夏樹『春を恨んだりはしない 震災をめぐって考えたこと』(中公文庫)のタイトルを一瞥して、なんと厳しい言葉かと思った記憶がある。 震災後のわずか半年後に、思索エッセイとはいえこの表題を世に出すのにはそれ相応の勇気と準備が必要だったろう。そ…

【本棚らじお。セレクション】『坊ちゃん』へのオマージュ ~小林信彦『うらなり』を読む

らじおトークセレクション、お送りします 那古野のホンちゃんと武蔵小椙のブンちゃんが、ほぼ行き当たりばったりで文芸シーンをダベる文藝駄話「本棚らじお。」。 「本棚らじお。」 http://www.voiceblog.jp/hondanaradio/4回目は、小林信彦の『うらなり』(…

【カラマーゾフの習慣 #5】スメルジャコフ登場

前回まで。 thx.hateblo.jpそれにしても、修道院でのアリョーシャとラキーチン(アリョーシャの学友とでも言おうか)の会話は、はずんでいました。 というより、このくだり、明らかにドストエフスキー自体が愉しんでいるみたいな感じです。ここまで、展開と…